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ようこそ いらっしゃいました。日常生活から同人妄想(腐女子)を書いている管理人です。 爆丸のシュンダン及デジクロのキリタイに萌えてます! 一緒に萌をしましょう(笑) ブログに掲載されている画像や文章の無断持ち出し、転載、複製は硬くお断りしますのでどうぞご理解よろしくお願いいたします。
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2025/09/05 (Fri)                  [PR]
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2011/12/01 (Thu)                  爆丸-三期-「炎は光を奪われ・・・6」
はい、今日から12月です。
12月最初の妄想は、先月からの続き物妄想爆丸ちゃんです。
ふっ、ようやくコレで続き物終了です。長かった・・・てか、アップ完了するまで日にちあきすぎた!!
と、取りあえず今日ので続き物は取りあえず終了
なんかダンが弱々しいよ~・・・自分的に、この終わり方どうだったのかな?と首を傾げつづもアップしてみた。


爆丸

シュン←ダン前提の他キャラ×ダン
続き物








翌朝

「ダン、入るぞ」

入る前に断りをいれ中に入るシュン
昨夜、部屋の中から聞こえた声にあれからシュンは一度も部屋に入ろうとはしなかった。
今入ってはいけない気がする。今はダン一人にさせておいた方がいいと感じたからだ。中から僅かに聞こえた小さな泣き声
ダンが何に対して泣いていたのか、それは分からない。わからないが……

「ダン?」

中に入り辺りを見渡すがダンの姿が見当たらない。
一瞬ドキッとしてしまうシュンであったが、それもすぐに収まりダンを視界に捉えた。
しかし、何故かダンはベッドではなく部屋の隅でうずくまる様に薄いシーツだけ被り寝ていた。
その様な格好では風邪をひくと近づこうとした瞬間床に赤いのを捉えた。

「Σッ!?」

シュンは即座にダンの元へ駆け寄り様子を伺った。
顔をのぞけば、その瞳は閉じ眠っていた。
しかし、ダンの足を見れば血が滲み出て傷を負っていた。その赤い血はある場へ点々とあった。そちらへ目をやれば、行き着く先は脱衣場。
ひとまずダンをベッドに寝かせるべく持ち上げると身体からは、あり得ないくらいの熱さを感じた。
シュンは目を見開き急いでダンを横に寝かせると額に手をおく。

「……熱い」

ダンの額はとても熱く、顔を改めて覗けば頬は赤く息遣いが荒い。どう見ても風邪をひいていた。
あの様な体制で寝るからだ……と、シュンは眉間に皺をよせダンから離れると、脱衣場へと足を進めた。
中に入りシュンは目を見開く。
中は割れた鏡の破片と、ダンの血だろうか、鏡に痛々しく赤い血がついていた。どうやらダンの足の怪我は破片を踏んだことは分かった。しかし、何故鏡が割れているのか。昨夜大きな音はコレが割れた音だったのかと納得する反面何故ダンは……?とシュンは考え込む。
しかし、今はダンの看病が先だと脱衣場の扉を閉め薬を貰うべく部屋を後にした。





「ん…」

「起きたか、ダン」

「シュン?」

ゆっくりと瞳を開け最初に視界を捉えたのはシュンの姿。しかも何故か怒っている?何か怒られるような事をしただろうか?と天井に視線を送れば

「お前、昨日ろくに髪とか乾かさず尚かつベッドに寝ず部屋の隅で寝たの覚えてるか?」

「へ?」

目を丸くし、昨日のことを思いだそうとするダン。
額に腕を持って行った瞬間額に何かが乗っている事に今気づき、何だ?と手を伸ばせばタオルが。しかも冷たい

「……もしかして俺風邪ひいた?」

「もしかしなくても、風邪だ。この馬鹿」

ペチッと軽くダンの頭を叩き呆れるように溜息を付くシュン。

「あんな格好で寝れば誰だって風邪をひく。しかもお前はまだ体調が万全じゃないのにも関わらずだ。自業自得だ」

「うぐっ」

何も反論できないダンは、シュンの視線から逃げるようにシーツで顔を隠してしまった。
その様子に、わざとらしく溜息をつきダンを呼ぶ。
その声にビクッと反応し、恐る恐る顔をシーツから出すダン。
そこにはやはり怒っているのかシュンの顔が目に入った

「ダン、足の怪我は平気か?」

「へ?足……」

何のことだ?と目を丸くしていたダンであったが、すぐにわかったのか、シーツで顔を隠してしまった。

「ダン?」

「だ、大丈夫……だから。その、わりぃ。少し寝かせてくれ」

「わかった」

そう言うとシュンは部屋を後にする。
一人になったダンは、シーツの中で身体を丸くしていた。震え身体を抑えるように……

「ッ………クッ」

ガタガタと震える身体にダンは瞳から涙がとまらず溢れ出した。
昨夜の事を思いだし、あれ以上シュンの顔を見られず一人になりたいと言ったのだ。
あの後何度も自身の体を引っかき滲み出てくる血を無視し、何度も、何度も。
痛々しい傷を消したくて自身を傷つけた。
タオルで簡単に身体をふき鏡の破片を避けるように歩くなど、その時構ってられなかった。
足裏に痛みを感じたが、それ以上に心が全身が痛かった。

「ッ……シュン」


―見られた?―

―シュンに―

―自分の体に残るキタナイ傷を?―


ゾクッと身体が凍り、ダンは口元を押さえた。
いや、シュンが聞いたのは足の怪我。それに昨日自分はちゃんと衣服は着た。
だからシュンには気付かれていないはずだ。自身に残るキズを……



―見られたくない―


―知られたくない―


―シュンに、知られたら……―


―側にいる事さえ、否定されてしまいそうで―


―恐い―


ダンは声を押し殺し泣き続けた





「シュン」

「兄貴、風邪大丈夫なのかよ?」

「あぁ、大したことはない」

そういって、壁に寄りかかるシュンに皆不安そうな表情を見せた。
シュンから感じる冷たい気迫に背筋が凍った気がした。

「シュン」

「ドラゴ」

皆が声を駆けずらい中ドラゴが声をかけた

「ダンの側にいたい。いいか?」

「……ぃゃ、さっきダンのやつ寝たいと言ったからな。今は寝かせてやれ」

「わかった」

そういうと、シュンは瞳を閉じる。
まるで何か思い詰めたように……しかし、その場にいる者皆訪ねようにも声をかけることは出来なかった。




ダンは高熱と身体の痛みが思った以上に深く回復するまで時間がかかり、その間皆敵の攻撃から守るため前線にうってでた。
その間城にダンだけを残すわけにいかず言い方は辛いかもしれないが見張りをかねて一人が必ずダンの傍にいることにした。
まだダンが完全に操られていないと言い切れなかったからだ。
疑いたくはないが、ローテルディアの心臓部である場をもし破壊でもされたら一気に総攻撃を受け太刀打ちなど分が悪いからだ。
だが、ダンが異様な行動や発言などは全くなく寧ろここ数字ダンとドラゴが前線に出てこないことに敵側が警戒し疑問を投げつけてくることがあった。
なによりダンは自分が辛いのに仲間の心配やドラゴの事をつねに心配していた。その行動に皆ダンは操られていないと結論づけたのだ。
ダンは操られてなんかいないと……




「すっかり回復いたしまいたねダンさん」

「おう!心配かけちまって悪かったな」

戦力が落ちてしまったことにダンは申し訳なさそうに謝る。

「いえ、今は身体の回復が最優先ですよダン」

「ファビア……サンキュウな」

皆ダンがすっかり元気になってホッと一安心し肩の力が抜けていく。
まだ病み上がりなのだからと、皆ダンの部屋を後にし静かになった部屋に誰かが入ってきた。
そちらに目をやれば先ほど皆と出て行ったはずのシュンが。
どうしたんだ?と首を傾げていたら何か手に持っている。
なんだろう?と思った矢先目の前に差し出された。

「シュン?」

「飲め」

手にとったそれは、懐かしい香り。

「シュン、これ……」

「まったく同じとはいかなかったが、少しはコレを飲めば落ち着くはずだ」

シュンが差し出してくれたのは、昔幼き頃シュンの母親が喧嘩し仲直りした二人にご褒美にと出してくれた飲み物。
ダンは、そっと飲んでいけば懐かしく暖かい味が広がっていく。

「……うまい」

「そうか」

「サンキュウなシュン」

「いや」

ふわっと優しい笑みを向けてくれたシュンの表情にダンは胸が締め付けられるような暖かい感情が染み込んだ。



あぁ


やっぱり自分はシュンが


シュンが


好きなんだ


そう改めて思った


シュンが好きで


好きで


この気持ちは捨てきれない


そう改めて感じた


その暖かい表情に自分は救われる


自分に向けてくれてるだけで



「シュン、ありがとうな」

「それ飲んだら寝ろ」

「おう」






好きって言えないけれど


傍にいることは許してほしい


シュン


好き


だよ









暗い闇

いや、ここはガンダルディア城
そのある一角の部屋に一人の人物が転送されてきた。部屋にいた主はそちらに目をやり口元をあげる。

「ご苦労だったな」

「……ただ、彼(空操弾馬)を帰すだけに一々カザリナ達を囮に出す必要あったのか?」

「貴様だけ転送したのでは奴らに気付かれるからな。なら、攻撃してると見せかけて帰すという方が面白いではないか」

ククッと喉をならしながら笑う彼
バリオディウスに、その人物は理解不能といった空気をだした。

「カザリナ達に内密、しかも彼(空操弾馬)を捕らえた事すら告げずとは……何を考えてんのか」

「それは貴様にも言えるのではないか?」

バリオディウスの瞳が、その人物を獲物を捕らえるかのように喰らいつく

「俺は帰してこい、そういっただけだ。記憶を消しとけとは言っていないがな?」


クスッ


暗い部屋の中で小さな笑いが響いた。

「自分に彼(空操弾馬)を帰すと命令した時点で記憶を消せ、と言っているようなモノのくせによくいう。気になるのだろう?あの胸の奥に眠る赤き光の炎が……なら、あんな壊れた状態で帰した所で目当ての謎は、謎のまま」

そう意味ありげな含みをすると、その人物は奥の闇へと消えていく。
一人残ったバリオディウスは、暫くして笑い出した。楽しい玩具を見つけたような笑いを


「ククッ……そうだ、欲しいモノは全て手に入れてきた。今も、これからも」


自身の手で顔を軽く押さえ闇の瞳を光らした


その闇の奥にあるものは


喰う方?


喰われる方?



どっちかな?



終わり





~あとがき~
うん、なんか最後ディウスちゃんで終わってしまった。
ちょっと、ダンの終わり方妙だったかな・・・??
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