ようこそ いらっしゃいました。日常生活から同人妄想(腐女子)を書いている管理人です。
爆丸のシュンダン及デジクロのキリタイに萌えてます!
一緒に萌をしましょう(笑)
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ど、どうも;;
結局昨日アップできず今日になりました。
ぃ、一応頑張っては書いたつもり!!シュンダン妄想・・・・
これ一体いつになったら終わるのだろうか??書いてる本人終わりが見えない
しかも今日の長すぎて収まりきれずきりのいいところで一旦終わらせてしまった。
取りあえず、この続きもの(相変わらずダン内面的弱いけど)アップできたらアップしよ~
えっと、相変わらず続きものなので、ダンが内面的弱いです。
そんなダンは見たくないという人は見ないほうがよろしいかと。
あと、続きものなのでSS一覧にある「終わった筈のバレンタインと、ホワイトデー」1~ご覧ください。
さて、毎度ながら同人・BL・女体化といった内容が嫌いな方・苦手な方・知らない方は読まれないほうがいいですよ??
結局昨日アップできず今日になりました。
ぃ、一応頑張っては書いたつもり!!シュンダン妄想・・・・
これ一体いつになったら終わるのだろうか??書いてる本人終わりが見えない
しかも今日の長すぎて収まりきれずきりのいいところで一旦終わらせてしまった。
取りあえず、この続きもの(相変わらずダン内面的弱いけど)アップできたらアップしよ~
えっと、相変わらず続きものなので、ダンが内面的弱いです。
そんなダンは見たくないという人は見ないほうがよろしいかと。
あと、続きものなのでSS一覧にある「終わった筈のバレンタインと、ホワイトデー」1~ご覧ください。
さて、毎度ながら同人・BL・女体化といった内容が嫌いな方・苦手な方・知らない方は読まれないほうがいいですよ??
爆丸
シュン←ダン
続き物
相変わらず続きものなので、ダンが内面的弱いです。
そんなダンは見たくないという人は見ないほうがよろしいかと思います。
全部許せる!!という方のみどうぞ・・・・
「んまい」
リビングのソファに座りながら、何かを口にしているリク。
その手には、先程シュンとダン二人から貰った手作りのチョコを食べていた。
「あら、やだリクったら。これから夕飯なのに」
「平気平気、夕飯は夕飯でしっかり食うから。」
母親は呆れながら注意するも、リクは笑いながら又一口食べていく。
「まったく、まぁ~仕方ないか。リク手渡しでようやく貰えたんだからね」
「おっ!さすが母さん、分かってるじゃん!そっ、やっと今年は手渡しでダンから受け取れたんだ。これを喜ばずにいられるかっての」
ハハッと笑うリクに、母親はやれやれと肩をすくめる中、その会話の内容が分からないダンは首を傾げながら訪ねると母親の方が説明してくれた。
「リクは去年まで寮生活してたのよ」
「へ?」
「そっ、しかも海外だぜ海外!可愛い可愛い妹の近くにいられずバレンタインのチョコも郵送だったから、こうしてようやく今年手渡しで貰えたって訳」
ニッと笑みをするリクに、ダンは目を丸くする
「海外、に……いたのか?」
「あぁ、ちょっとした留学みたいなもん。去年の春すぐに帰ってきたんだ」
そういってリクはソファから立ち上がると、未だにポカンとしているダンの所までいくと「口あけろ」と言ってきた。
「へ?」
「ほら、口開けろって。ほい、あ~ん」
思わず口を開ければ、口の中に甘い物が広がる。
「……チョコ?」
「そっ!さっきもらったチョコ。ダンにもおすそ分け」
ニッと笑みをしながら、残りは後だ~と楽しそうに箱を部屋へと置きに行ってしまった。
夕飯は父親も帰ってきて皆で賑やかな夕飯となった。
やはりリクとダンの父親とあってか別次元からきた『ダン』の事をすぐに受け入れてくれた。
今日はひとまず、ゆっくり休み明日帰り方を考えようという事になった。
ダンはリクの部屋で寝ることに
「まぁ、明日なって帰り方考えようぜ」
「あぁ」
互いに、というかダンは布団をひく中リクが楽しそうに笑みをしているのが気になり問いかけると
「ダン!今日は男同士夜更かしして話そうぜ!」
「は?」
突然なに?と言わんばかりにリクの発言にダンは目を丸くしてしまった。
「まだダンの世界の事聞きたいしよ!」
「ぁ……おう!」
いつ本来自身の世界に帰れるか分からない。
リクが沢山話そうと言ってくれた言葉にダン嬉しそうに笑った。
それと同時に、ずっと心に引っかかっていた糸を『この世界のリク』に話すか頭をよぎった。
***
「んで、ヴェスターっていう王様と戦ったんだ」
「ほぉ~、そっちのスペクトラとエースはまともだな」
今ダンはヴェスターとの最終決戦の話をしていた。
その話の中で出てきた、『スペクトラ』と『エース』にリクは自分の世界に存在する同一人物じゃないなと笑い出す。
「そういや、何でアイツ等追いかけまわしてきたんだ?」
ダンは昼間学校で、この世界の『スペクトラ』と『エース』に追いかけ回されたのだ。まぁ二人は女の子のダンと間違えたようだが。
「あぁ~あのバカ二人はダンからのバレンタインチョコ欲しさに追いかけてたんだよ」
「は?あの凄まじいオーラだしながらかよ?」
「そっ、可愛い可愛いダンはモテてな~あのバカ二人に日々追いかけられてんだよ。まぁ~その度に俺かシュンにシバかれてるけどな」
ケラケラ笑うリクに対し、ダンは顔がひきつってしまった。
「だからって、あの追いかけ回し様は怖ぇだろ?」
「まぁバカ二人だが、好きな奴からチョコは欲しいんだろ。ダンだって、そういうの分かるだろ?好きだから欲しい。好きだから…………渡したい」
ドキッ
最後の、一言『渡したい』という言葉にダンは思わず心臓が跳ね上がった。
その時のリクの表情は、どこか大人びていてダンと同じ赤い瞳の奥には、全てを見透かされそうな、そんな瞳を向けられていた。
「……ぁ、えっと」
「クスッ……この世界のダンはな、前まで自分の気持ち殺してたんだよ」
突然リクは昔を語り出した。
それにダンは口を挟まず、ジッと聞くことにした。
「ダンは、爆丸と出会って強くなった。大切なパートナーと共に……けど、自分の気持ちだけは強くできなかったんだ。その時俺はダンの近くにいてやれなかった。毎日毎日、チャット越しでダンの相談にのることしかできなかった、勿論男と女じゃ、やっぱその間に壁が出来ちまう。その壁は兄妹だろうが、中々壊せるものじゃない。」
「……」
「けど、自分の気持ちにずっと嘘をつくのと、言ってその結果がどうであれ新たに前に進む勇気。どっちを選びたいか……それは自分で考えろ、っていったんだ」
「嘘と勇気?」
「言っていることは綺麗事かもしれねぇ、実際問題本人に押しかかる心は、こんな簡単に解決できるもんじゃない事くらい分かってた。けどな……」
「リク?」
リクは声を徐々に小さくし、寂しそうな瞳をしだした。
「好きって気持ちを殺したままじゃ、いつか己を滅ぼしちまう」
「ッ」
その言葉とリクの瞳にダンは思わず息をのむ。
「ダン、お前は……己を滅ぼすことはするなよ?」
「リ、ク?」
「別次元でも、やっぱ感じ取れちまうのかな?………ダン、お前好きな奴いんだろ?」
ドキッ!?
ダンは瞳を大きく丸くし、知らず知らず息を止めてしまった。その間リクからは見透かされそうな瞳をぶつけられていた。
「昼間、色々話してくれたろ?その時ダンから感じた、この世界と同じ……『妹のダン』と『別次元のダン』同じ瞳をな」
「同じ、瞳?」
「好きって言う瞳だ」
「ぁ……」
その言葉にダンは、自分の心の中にある人物『シュン』が浮かんだ。
「……」
「お節介だと思ってくれても構わない。けどな、別次元だろうが『ダン』は大切なキョウダイだ。だからそんな寂しい瞳してたら、悩み相談してもらいたいし、解決してやりたいって思っちまう」
リクの一言一言に、ダンは口を開くことが出来なかった。自身の気持ちがリクに知られた戸惑いと、その悩みを『この世界のリク』に相談していいのか否か無意識に顔を伏せてしまった。
「………リク、は俺が誰が好きか、その分かるのか?」
「ん~昔から勘だけはいいからな。けど出来れば『ダン』から直接聞きたい」
「……」
ジッと見つめるリクに対し、未だ顔を伏せたままのダン。無意識に唇をかみ心臓がトクットクッと煩く鼓動をしていた。
「……シュン、なんだ」
「……」
「シュン、なんだよ……俺の世界のシュンが、好きなんだ」
「そうか」
「……変、って思わないのか?」
「ん?」
「昼間、今もだけどは話したろう?シュンは幼なじみで、仲間で、ライバルで……」
「男同士、異性を好きになった?って言いたいのか?」
「……」
リクの言葉にダンは答えることが出来なかった。
「後悔、してんのか?」
「……してねぇ。シュンを好きな気持ちに後悔なんかしてねぇ。シュンの傍は温かくて心が満たされるんだ。」
「そっか」
「……好きって、言えないけど傍にいたいんだ。シュンの、傍に……」
一つ一つ、シュンについての気持ちをリクに伝えるダン。その間顔は未だに伏せたままだが手は微かに震えていた。
「それでダンは満足、か?」
「……満足とか満足じゃないとかってのは、言葉に出来ねぇ。けど一緒にいて温かくて、嬉しくて、けど……心が苦しい」
ギュッと自身の胸を握りしめるダンにリクは、ゆっくりと口を開く。
「さっき、リビングで仲間にチョコあげたって言ってたな?渡したんだろ、シュンにも?」
コクっと頷くダンは、その時の事を片言ながらも伝えていく。
渡す前ドキドキしたこと、仲間としてという意味合いで渡せば不自然じゃないこと、自身の気持ちをシュンに伝える事なんか出来るわけもなく傍にいたい想いと傷つきたくない想いが混じり合ったことを
「……」
「……」
互いに黙り込む。
ダンは未だに顔を伏せたまま、リクはリクでずっとダンの方を見ていた。
しかし顔を伏せているダンはその事には気づかない。
「ダン」
「Σッ!?……な、なんだ?」
そっと顔を上げれば、そこには優しい瞳を向けてくれているリクがいた。
「リ、ク?」
「いつからだ?」
「へ?」
「いつからシュンの事好きになったんだよ?」
そう言って、リクは満面の笑みを向けた。
その表情と言葉にダンは目を丸くしてしまう。
「……ハッキリ、とは分からねぇんだけど……ナーガとの戦い後かな?気付いたら目で追ってたんだ。」
それから何度もシュンを目で追ってしまい、気付いた自分の気持ち。
もしかしたら、もっと前からシュンの事が好きという気持ちの種があったのかもしれない。デス次元へと落ちた際危険を覚悟し足を踏み入れた助けに来たシュンの時だろうか?それとも、爆丸の為に一緒に戦って欲しいと手を取り合ったとき?
あげれば沢山出てくる。そのどれも小さな種なのかもしれない。
その一つ一つがシュンを好きになっていった小さなカケラ
ダンは沢山話した。
自分がシュンをどれくらい、いやどれだけ好きなのか。その好きという想いを伝えられない事を。伝えて今までの築き上げたシュンにとっては『仲間』『絆』、それを壊したくないという情けない想いを全部
今までため込んできた想いを全部はきだした。
いや
まだ、一つ
暗い種が、はきだされていない
沢山話したことにより、ダンからは少しだけだが表情が軽くなったような、そんな感情を僅かに感じたリクは一つ提案をだす。
「なぁダン。確かそっちじゃホワイトデーなんだよな?」
「へ?ぁ、あぁ~あと数日後だけどよ」
「そっか……なぁ、ダン。そのホワイトデーにもう一回別の意味で想いを言ってみないか?」
「へ?」
「ホワイトデーに、シュンに自分の気持ちいうんだよ。『好き』ってな」
「Σッ!?」
ダンは驚きのあまり目を丸くしてしまう。
それはそうだろう、だってそんな簡単に言えるような勇気はない。あれば、とっくに言っている。
言うのが恐くて、つらくて、傷つきたくなくて。だからバレンタインの時も『仲間』としてあげたのだ。なのにリクはホワイトデーに自分の気持ちを、『好き』と言ってみろと……
「……無理だ」
「……」
「言ったろ?俺はシュンと築き上げた絆を壊したくないし、自分が傷つきたくないから今の今まで言わなかったんだ。それを言って見ろなんて……そんな簡単な事じゃねぇよ!!」
ダンは感情のあまり最後は声を上げリクを怒鳴ってしまった。
勿論すぐに冷静になり、リクに謝るがやはり自分の気持ちを言うなど無理だと告げる。
「……確かに、そう簡単な話じゃないことは分かってる。この世界のダンだって長年悩んで苦しんで押し殺してきた気持ちだったからな」
「だったら……」
分かるだろ?と、言おうとした瞬間、リクは寂しそうな瞳をダンにぶつけていた。何故そんな瞳をするのか、ダンは言おうとした言葉を止めてしまった。
「……好きという気持ちを殺したまま自分に嘘を突き続ければいつか身を滅ぼす。俺はそれを目の辺りにした」
「……」
「嘘をし続けるのと、前に進む勇気。どっちをとるか。最終的には本人が決めることだって分かってる。分かってるけどよ……」
「リク」
「……お節介だったな。さぁてもう夜も遅いし寝ようぜ!明日は帰り方考えなきゃだしな」
「ぇ、ぁッ」
「ほれダン!寝た寝た!寝坊なんかしたら大変だぜ」
せかすリクにダンも思わず布団の中へと入る。
電気を消し「お休み~」と明るくいってくるリクに、ダンも小さくだが答えた。
暗い部屋の中まだ目が慣れていないせいでよくは見えない。
ダンは先程のリクの瞳が頭にこびりついて離れなかった。
あの寂しそうな瞳には見覚えがあるからだ。
あの瞳は
今の自分と同じ
誰かを好きという気持ちをもつ瞳
続く
~あとがき~
ん・・・内面弱いダン書ききって力尽きた
けど、次にアップするのもダン内面弱いのアップ的っす
心理的なのを深く書こうとしたら、こうなってしまった;
シュン←ダン
続き物
相変わらず続きものなので、ダンが内面的弱いです。
そんなダンは見たくないという人は見ないほうがよろしいかと思います。
全部許せる!!という方のみどうぞ・・・・
「んまい」
リビングのソファに座りながら、何かを口にしているリク。
その手には、先程シュンとダン二人から貰った手作りのチョコを食べていた。
「あら、やだリクったら。これから夕飯なのに」
「平気平気、夕飯は夕飯でしっかり食うから。」
母親は呆れながら注意するも、リクは笑いながら又一口食べていく。
「まったく、まぁ~仕方ないか。リク手渡しでようやく貰えたんだからね」
「おっ!さすが母さん、分かってるじゃん!そっ、やっと今年は手渡しでダンから受け取れたんだ。これを喜ばずにいられるかっての」
ハハッと笑うリクに、母親はやれやれと肩をすくめる中、その会話の内容が分からないダンは首を傾げながら訪ねると母親の方が説明してくれた。
「リクは去年まで寮生活してたのよ」
「へ?」
「そっ、しかも海外だぜ海外!可愛い可愛い妹の近くにいられずバレンタインのチョコも郵送だったから、こうしてようやく今年手渡しで貰えたって訳」
ニッと笑みをするリクに、ダンは目を丸くする
「海外、に……いたのか?」
「あぁ、ちょっとした留学みたいなもん。去年の春すぐに帰ってきたんだ」
そういってリクはソファから立ち上がると、未だにポカンとしているダンの所までいくと「口あけろ」と言ってきた。
「へ?」
「ほら、口開けろって。ほい、あ~ん」
思わず口を開ければ、口の中に甘い物が広がる。
「……チョコ?」
「そっ!さっきもらったチョコ。ダンにもおすそ分け」
ニッと笑みをしながら、残りは後だ~と楽しそうに箱を部屋へと置きに行ってしまった。
夕飯は父親も帰ってきて皆で賑やかな夕飯となった。
やはりリクとダンの父親とあってか別次元からきた『ダン』の事をすぐに受け入れてくれた。
今日はひとまず、ゆっくり休み明日帰り方を考えようという事になった。
ダンはリクの部屋で寝ることに
「まぁ、明日なって帰り方考えようぜ」
「あぁ」
互いに、というかダンは布団をひく中リクが楽しそうに笑みをしているのが気になり問いかけると
「ダン!今日は男同士夜更かしして話そうぜ!」
「は?」
突然なに?と言わんばかりにリクの発言にダンは目を丸くしてしまった。
「まだダンの世界の事聞きたいしよ!」
「ぁ……おう!」
いつ本来自身の世界に帰れるか分からない。
リクが沢山話そうと言ってくれた言葉にダン嬉しそうに笑った。
それと同時に、ずっと心に引っかかっていた糸を『この世界のリク』に話すか頭をよぎった。
***
「んで、ヴェスターっていう王様と戦ったんだ」
「ほぉ~、そっちのスペクトラとエースはまともだな」
今ダンはヴェスターとの最終決戦の話をしていた。
その話の中で出てきた、『スペクトラ』と『エース』にリクは自分の世界に存在する同一人物じゃないなと笑い出す。
「そういや、何でアイツ等追いかけまわしてきたんだ?」
ダンは昼間学校で、この世界の『スペクトラ』と『エース』に追いかけ回されたのだ。まぁ二人は女の子のダンと間違えたようだが。
「あぁ~あのバカ二人はダンからのバレンタインチョコ欲しさに追いかけてたんだよ」
「は?あの凄まじいオーラだしながらかよ?」
「そっ、可愛い可愛いダンはモテてな~あのバカ二人に日々追いかけられてんだよ。まぁ~その度に俺かシュンにシバかれてるけどな」
ケラケラ笑うリクに対し、ダンは顔がひきつってしまった。
「だからって、あの追いかけ回し様は怖ぇだろ?」
「まぁバカ二人だが、好きな奴からチョコは欲しいんだろ。ダンだって、そういうの分かるだろ?好きだから欲しい。好きだから…………渡したい」
ドキッ
最後の、一言『渡したい』という言葉にダンは思わず心臓が跳ね上がった。
その時のリクの表情は、どこか大人びていてダンと同じ赤い瞳の奥には、全てを見透かされそうな、そんな瞳を向けられていた。
「……ぁ、えっと」
「クスッ……この世界のダンはな、前まで自分の気持ち殺してたんだよ」
突然リクは昔を語り出した。
それにダンは口を挟まず、ジッと聞くことにした。
「ダンは、爆丸と出会って強くなった。大切なパートナーと共に……けど、自分の気持ちだけは強くできなかったんだ。その時俺はダンの近くにいてやれなかった。毎日毎日、チャット越しでダンの相談にのることしかできなかった、勿論男と女じゃ、やっぱその間に壁が出来ちまう。その壁は兄妹だろうが、中々壊せるものじゃない。」
「……」
「けど、自分の気持ちにずっと嘘をつくのと、言ってその結果がどうであれ新たに前に進む勇気。どっちを選びたいか……それは自分で考えろ、っていったんだ」
「嘘と勇気?」
「言っていることは綺麗事かもしれねぇ、実際問題本人に押しかかる心は、こんな簡単に解決できるもんじゃない事くらい分かってた。けどな……」
「リク?」
リクは声を徐々に小さくし、寂しそうな瞳をしだした。
「好きって気持ちを殺したままじゃ、いつか己を滅ぼしちまう」
「ッ」
その言葉とリクの瞳にダンは思わず息をのむ。
「ダン、お前は……己を滅ぼすことはするなよ?」
「リ、ク?」
「別次元でも、やっぱ感じ取れちまうのかな?………ダン、お前好きな奴いんだろ?」
ドキッ!?
ダンは瞳を大きく丸くし、知らず知らず息を止めてしまった。その間リクからは見透かされそうな瞳をぶつけられていた。
「昼間、色々話してくれたろ?その時ダンから感じた、この世界と同じ……『妹のダン』と『別次元のダン』同じ瞳をな」
「同じ、瞳?」
「好きって言う瞳だ」
「ぁ……」
その言葉にダンは、自分の心の中にある人物『シュン』が浮かんだ。
「……」
「お節介だと思ってくれても構わない。けどな、別次元だろうが『ダン』は大切なキョウダイだ。だからそんな寂しい瞳してたら、悩み相談してもらいたいし、解決してやりたいって思っちまう」
リクの一言一言に、ダンは口を開くことが出来なかった。自身の気持ちがリクに知られた戸惑いと、その悩みを『この世界のリク』に相談していいのか否か無意識に顔を伏せてしまった。
「………リク、は俺が誰が好きか、その分かるのか?」
「ん~昔から勘だけはいいからな。けど出来れば『ダン』から直接聞きたい」
「……」
ジッと見つめるリクに対し、未だ顔を伏せたままのダン。無意識に唇をかみ心臓がトクットクッと煩く鼓動をしていた。
「……シュン、なんだ」
「……」
「シュン、なんだよ……俺の世界のシュンが、好きなんだ」
「そうか」
「……変、って思わないのか?」
「ん?」
「昼間、今もだけどは話したろう?シュンは幼なじみで、仲間で、ライバルで……」
「男同士、異性を好きになった?って言いたいのか?」
「……」
リクの言葉にダンは答えることが出来なかった。
「後悔、してんのか?」
「……してねぇ。シュンを好きな気持ちに後悔なんかしてねぇ。シュンの傍は温かくて心が満たされるんだ。」
「そっか」
「……好きって、言えないけど傍にいたいんだ。シュンの、傍に……」
一つ一つ、シュンについての気持ちをリクに伝えるダン。その間顔は未だに伏せたままだが手は微かに震えていた。
「それでダンは満足、か?」
「……満足とか満足じゃないとかってのは、言葉に出来ねぇ。けど一緒にいて温かくて、嬉しくて、けど……心が苦しい」
ギュッと自身の胸を握りしめるダンにリクは、ゆっくりと口を開く。
「さっき、リビングで仲間にチョコあげたって言ってたな?渡したんだろ、シュンにも?」
コクっと頷くダンは、その時の事を片言ながらも伝えていく。
渡す前ドキドキしたこと、仲間としてという意味合いで渡せば不自然じゃないこと、自身の気持ちをシュンに伝える事なんか出来るわけもなく傍にいたい想いと傷つきたくない想いが混じり合ったことを
「……」
「……」
互いに黙り込む。
ダンは未だに顔を伏せたまま、リクはリクでずっとダンの方を見ていた。
しかし顔を伏せているダンはその事には気づかない。
「ダン」
「Σッ!?……な、なんだ?」
そっと顔を上げれば、そこには優しい瞳を向けてくれているリクがいた。
「リ、ク?」
「いつからだ?」
「へ?」
「いつからシュンの事好きになったんだよ?」
そう言って、リクは満面の笑みを向けた。
その表情と言葉にダンは目を丸くしてしまう。
「……ハッキリ、とは分からねぇんだけど……ナーガとの戦い後かな?気付いたら目で追ってたんだ。」
それから何度もシュンを目で追ってしまい、気付いた自分の気持ち。
もしかしたら、もっと前からシュンの事が好きという気持ちの種があったのかもしれない。デス次元へと落ちた際危険を覚悟し足を踏み入れた助けに来たシュンの時だろうか?それとも、爆丸の為に一緒に戦って欲しいと手を取り合ったとき?
あげれば沢山出てくる。そのどれも小さな種なのかもしれない。
その一つ一つがシュンを好きになっていった小さなカケラ
ダンは沢山話した。
自分がシュンをどれくらい、いやどれだけ好きなのか。その好きという想いを伝えられない事を。伝えて今までの築き上げたシュンにとっては『仲間』『絆』、それを壊したくないという情けない想いを全部
今までため込んできた想いを全部はきだした。
いや
まだ、一つ
暗い種が、はきだされていない
沢山話したことにより、ダンからは少しだけだが表情が軽くなったような、そんな感情を僅かに感じたリクは一つ提案をだす。
「なぁダン。確かそっちじゃホワイトデーなんだよな?」
「へ?ぁ、あぁ~あと数日後だけどよ」
「そっか……なぁ、ダン。そのホワイトデーにもう一回別の意味で想いを言ってみないか?」
「へ?」
「ホワイトデーに、シュンに自分の気持ちいうんだよ。『好き』ってな」
「Σッ!?」
ダンは驚きのあまり目を丸くしてしまう。
それはそうだろう、だってそんな簡単に言えるような勇気はない。あれば、とっくに言っている。
言うのが恐くて、つらくて、傷つきたくなくて。だからバレンタインの時も『仲間』としてあげたのだ。なのにリクはホワイトデーに自分の気持ちを、『好き』と言ってみろと……
「……無理だ」
「……」
「言ったろ?俺はシュンと築き上げた絆を壊したくないし、自分が傷つきたくないから今の今まで言わなかったんだ。それを言って見ろなんて……そんな簡単な事じゃねぇよ!!」
ダンは感情のあまり最後は声を上げリクを怒鳴ってしまった。
勿論すぐに冷静になり、リクに謝るがやはり自分の気持ちを言うなど無理だと告げる。
「……確かに、そう簡単な話じゃないことは分かってる。この世界のダンだって長年悩んで苦しんで押し殺してきた気持ちだったからな」
「だったら……」
分かるだろ?と、言おうとした瞬間、リクは寂しそうな瞳をダンにぶつけていた。何故そんな瞳をするのか、ダンは言おうとした言葉を止めてしまった。
「……好きという気持ちを殺したまま自分に嘘を突き続ければいつか身を滅ぼす。俺はそれを目の辺りにした」
「……」
「嘘をし続けるのと、前に進む勇気。どっちをとるか。最終的には本人が決めることだって分かってる。分かってるけどよ……」
「リク」
「……お節介だったな。さぁてもう夜も遅いし寝ようぜ!明日は帰り方考えなきゃだしな」
「ぇ、ぁッ」
「ほれダン!寝た寝た!寝坊なんかしたら大変だぜ」
せかすリクにダンも思わず布団の中へと入る。
電気を消し「お休み~」と明るくいってくるリクに、ダンも小さくだが答えた。
暗い部屋の中まだ目が慣れていないせいでよくは見えない。
ダンは先程のリクの瞳が頭にこびりついて離れなかった。
あの寂しそうな瞳には見覚えがあるからだ。
あの瞳は
今の自分と同じ
誰かを好きという気持ちをもつ瞳
続く
~あとがき~
ん・・・内面弱いダン書ききって力尽きた
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心理的なのを深く書こうとしたら、こうなってしまった;
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