ようこそ いらっしゃいました。日常生活から同人妄想(腐女子)を書いている管理人です。
爆丸のシュンダン及デジクロのキリタイに萌えてます!
一緒に萌をしましょう(笑)
ブログに掲載されている画像や文章の無断持ち出し、転載、複製は硬くお断りしますのでどうぞご理解よろしくお願いいたします。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
こんばんわ
微熱を出しながらも、妄想をしていた子(笑)
フフッ、妄想をなめるなよ・・・・うっしゃぁぁ!!
と、叫ぶと頭痛いから静かに叫びます。
今日の妄想は、只今連載中の妄想続きものです。
爆丸 シュン←ダンです。結構頑張って書いたよ~今回(爆)うん、やっとここまで書けた!(泣)
ちょっと、ダンが弱いかもしれない。精神的に・・・そんなダンは見たくないという方は読まれないほうがいいかもしれない;
さて、毎度ながらこれより同人要素がございます。
爆丸 シュンダンを知らない方・BLが嫌いな方・苦手な方などは、読まれずに静かにウィンドウをお閉じください。
微熱を出しながらも、妄想をしていた子(笑)
フフッ、妄想をなめるなよ・・・・うっしゃぁぁ!!
と、叫ぶと頭痛いから静かに叫びます。
今日の妄想は、只今連載中の妄想続きものです。
爆丸 シュン←ダンです。結構頑張って書いたよ~今回(爆)うん、やっとここまで書けた!(泣)
ちょっと、ダンが弱いかもしれない。精神的に・・・そんなダンは見たくないという方は読まれないほうがいいかもしれない;
さて、毎度ながらこれより同人要素がございます。
爆丸 シュンダンを知らない方・BLが嫌いな方・苦手な方などは、読まれずに静かにウィンドウをお閉じください。
爆丸
シュン←ダン
続きものですので、SS一覧にある「終わった筈のバレンタインと、ホワイトデー」1話からごらんください。
今回、ダン♂とダン♀がメインで出ています。
区別するために、文章内でダンの後に性別を表す記号を表記いたします。
又会話のを分けます。
ダン♂『』
ダン♀【】
他のキャラ「」
以上ので表記いたします。
『なんでこんな事に……』
【わりぃな、リクの我が儘のせいで】
『ぁ、いや……お前が謝る必要はないって』
今ダン♂とダン♀は、調理室にいる。
二人の目の前には、何かの材料が所狭しとある。
『けど、俺作ったことなんかないぜ?』
【俺だってそうだぜ?】
「二人とも、つべこべ言っている暇があるなら手を動かしたらどうだ?出来上がっていなかったらリクの事だ。騒ぐぞ」
中々始めようとしないダブルダンにしびれを切らしたのか、ドラゴが口を割る。
【リクのやつ、めんどくさいこと頼んできやがって】
肩で溜息を一つつくダン♀に、思わず苦笑いをこぼしながらつい数十分前のことを思い出すダン♂
それは、ダン♂が最初に現れた場所へと行こうとした時だ。
「んじゃ~俺とシュンは次元が現れた場行くから、ダブルダンは調理室にゴーな!」
『は?』
【へ?】
「……」
リクの発言に、ダン♂とダン♀はポカンとしてしまい、シュンは黙ったままだがどうみても呆れていた
【……なぁ、リク何で調理室なんだよ】
「ん?せっかくダブルダンがいるんだ。この貴重な奇跡を逃すべからず。そう、二人に手作り菓子を作って貰う!」
グッと拳を握りしめ意気込みをいうリクだが、ダン♀は少し頭が痛かった。
【リク、何で菓子なんだよ】
「手作り菓子二人の手作り貰えたら嬉しいからに決まってんじゃんかよ。昨日シュンとダンから貰ったけどよ、やっぱダンの!ダンの!手作りが食いたいッ!」
【……】
ダン♀はもう諦めたように肩を落としていた。
「つ~訳で楽しみにしてるぜ」
と、いうことだ。
【仕方ない、作るか】
『つっても、何を作るかだよな?材料は綺麗に揃ってっけど』
目の前に広がる材料に何を作ろうか悩んでいると、誰かが入ってきた。
その音に二人は慌て、ダン♂はテーブルの下に隠れた。
誰だ?とダン♀は目をやれば、そこには見知った人間だった。
【レン】
「ここにいたのか、ダン」
聞き覚えのある声にダン♂はそっとテーブルの下から顔をのぞかせる。
そこには、昨日会った人物レンだった。
【どうしたんだよ、今授業中だぜ?】
「次元の調査にダン達が調べることになったと聞いてな。他は授業中だし、ちょうどいいと思ってな」
なんだ?と首を傾げると、レンはある物を手渡した。
【コレは?】
「昨日助言をくれたろ?その礼だ。じゃ、俺は教室に戻る」
そういって早々に帰って行ったレンにポカンとする中、ダン♂が恐る恐る出てきた。
【レンの奴なんだ?】
『多分、俺と勘違いしたんだな。昨日スペクトラとエースに追いかけ回されてた時、アイツが助けてくれたんだよ。その時、お前と勘違いしてたぜ』
【そっか。んでなんか助言したのか?】
『あ~昨日バレンタインだったろ?一緒に住んでる奴らに何をあげたらいいかって聞かれた。んでクッキーはどうだっていったんだよ』
なるほど、とダン♀は頷きレンから貰ったものをあけると、そこにはレンお手製クッキーが入っていた。
『お~すげぇな』
【だな、ホイ】
『へ?』
ダン♀はクッキーを一つ摘むとダン♂の口元へ持って行く。
無意識にパクッと口に含むと満足そうに笑うとダン♀もクッキーを摘む。
【んまい】
『だな』
また一つと、クッキーを食べると、ダン♀は思いついたとばかりに【クッキー作ろうぜ!】と言ってきた
『へ?クッキー、か?』
【あぁ】
ニッと笑みをするダン♀に、つられて『そうだな!』とダン♂も笑みをかえす。
「やれやれ、何を作るか決まったな」
ドラゴは苦笑いをこぼしながら、さっそく作業を始めた二人を見守ることに。
なんだかんだ言いながらも、どうにか後は焼くだけとなった。
ふと、ダン♂は隣に座るダン♀へ話しかけた。
『なぁ』
【なんだ?】
『リクから聞いたんだけどよ、その……シュンと恋人って』
【ぁ……ん、そう】
少し照れくさそうに言うダン♂は頬をかきながら訪ねると、つられてかダン♀も照れながらも頷いた
『……聞いてもいいか?そうなったキッカケつ~か、その』
言いづらそうにするダン♂の様子に、何か感じたのかダン♀はフワッと笑みをしながら頷く
【キッカケっていっても、自分自身もいつからかは分からねぇ、気付いたらシュンの事ばっか考えてた】
『そっか』
【爆丸を通して凄く近くなったシュンとの距離が一時期遠くなった。その時は幼なじみとして寂しいって感じていたのかもしんねぇ……いつもいたシュンがいないことに】
『……』
【けど、またシュンと一緒にいられる様になった時すげぇ嬉しく感じたんだ。シュンとまた笑って遊べるって】
ダン♀は、その時の事を思い出すかのように瞳を静かに閉じていく。
【ハッキリと気付いたのは爆丸スクールが出来た後、かな?色々な人と爆丸の繋がりをしていくと同時にシュンが、その……好きって】
『好き、か』
【けど、さ……気付いたと同時に苦しくなった。この気持ち言えないって】
ダン♀は自身の胸に手を置くと、その時の嬉しさと苦しさ、色々な感情が混ざり合った事を思い出していた。
【シュンと毎日顔合わせる度胸が苦しかった。他の人と仲良くしてるの見るだけでイライラして醜くなって、こんな自分が嫌になったんだ】
その時ダンは寂しそうな表情をしていた。
その頃どれだけシュンが好きか、好きという気持ちを知った反面言える勇気がないくせにシュンが他の人と仲良くしている所を見て勝手に嫉妬してドロドロな気持ちを毎日もっていた感情を思い出していた。
【こんな気持ち、他の人に言えなくて。相談なんか出来なくて……リク、も近くにいなかったからよ】
『留学、だっけか?』
【ん……チャットで顔は合わしてたけどさ。直接は会えなかったから】
静かに瞳を閉じるとダン♀は、その当時自分の気持ちに耐えきれずチャット越しでリクに相談したことを告げた。
勝手な醜い嫉妬に言えない気持ちに、色々な感情が爆発したのかリクに今の気持ちをぶつけた。
……――
【リク、リク……俺ッ】
「どうしたダン」
【俺、自分が弱くてッ……こんな、ドロドロッ気持ち……もッ、汚ねぇよ】
「ダン、そんなんじゃ分からねぇぜ?ちゃんと順序よく言ってみ?」
その時、リクの優しい言葉にダンはボソボソと今までため込んでいたシュンに対する気持ちをリクに相談した。
【……】
「そっか、ずっとためてたのか」
コクリと頷くダン♀にリクは画面越しに真剣な瞳をむけた。
「ダン、お前はそのまま黙り続けたいか?それとも今の気持ちをシュンにぶつけたいか、どっちだ?」
【ぇ?】
「お前はシュンとの今までの関係が壊れるのが怖いといったな?けど、つらくて苦しい。なら、どうしたいんだ」
リクに全てを言った後の事などダン♀は考えていなかった。むしろ、その答えが聞きたくてリクに相談したくらいだ。
黙り込んでいるとリクが口を開く。
「そのまま自分の気持ちに嘘をついたままシュンと向き合うか、自分の気持ちを言ってその結果がどうであれ前に進む一歩を踏み出すか。自分で選べ」
【リク】
「……んな辛そうな顔するダンは見たくない。それが兄ちゃんから言える言葉、だな」
ニッと画面越しで笑みをするリクにダン♀は目尻が熱くなったのを感じた
――……
【それから何度かリクに相談した。何度も悩んで考えて……】
『言った、のか?』
ダン♂は無意識に手の力を強めた。
自分には出来ずにいる気持ちを、この世界のダン♀は言ったのか否かをダン♂は聞きのがさまいと傾けた。
【……言った、シュンが好きだって】
『そっか』
結果など今の二人は恋仲なのだからいい方向だと分かること。
しかしダン♂にとっては、自身の気持ちを相手に。シュンに言ったという決心に自分の胸に色んな感情が走ったのを感じた。
『すごいな』
【へ?】
心の中で囁いたと思ったがダン♂は無意識に言葉にしてしまい、その声にダン♀も思わず声を出してしまった。
【ぁ、いや……その、好きな人に自分の気持ちを言う勇気だよ】
『……お前もいるんだろ?』
【へ?】
今度はダン♂の方が同じように声を出してしまった。
瞳を丸くし、ダン♀の方へ向けるとそこには瞳を優しく向けるダン♀がいた。
『ぁ、その悪い。昨日聞いちまったからさ好きな奴いるって、そのリクと話してるの。シュン、が好きだって』
【ぁ……そっか、別に謝る事ねぇよ。寧ろ同じ自分が同性を好きになったこと知って嫌にならなかったか?】
ダン♂の言葉に、否定するようにダン♀は顔を左右にふる。
『しない、だって好きって感情は大切な事だからよ。寧ろ、嬉しかったかもしれねぇ。どんな世界でも俺はシュンのこと好きになるんだなって』
その時のダン♀の瞳は自身が経験したからこそ言える強い瞳にダン♂は感じた。
【……ありがとな】
『なんで礼言うんだ?』
【この世界の自分に勇気づけられたからさ、それとリクにもな】
そういって、どこかスッキリしたようなダン♂の瞳に優しい笑みをダン♀は向けた。
チーン
【おっ!焼けた】
『だな!』
香ばしい良い香りに鼻をくすぐられながら、クッキーが冷めるのを待ち皿を出している時だった。
ダンがある事を思い出したのだ。
『なぁ、そういやリクから聞いたんだけどよ。スイッチコード、だっけか?その持ち主とか聞いたんだけどよ』
【あぁ!俺だけじゃなくてシュンやエース、スペクトラ、それにリクもそうだぜ】
『は?リクもそうなのか?』
【あぁ、なんだリクの奴自分の事は言わなかったのか】
目を丸くしながらリクらしいな、とダン♀は笑っているとダン♂は、そのスイッチコードがみれるとリクに聞いたから見せて欲しいと頼んできた。
『見れんだろ?』
【あぁ!いいぜ】
ダン♀は快く承諾すると、手に持った皿をテーブルに置きドラゴを呼ぶ。
【いくぜ】
そういってダン♀は自身の胸の前に手を置き真剣な眼差しをする。
すると
リィ……ン
『ぇ?』
ダン♂は耳に語りかけるように僅かに聞こえてきた音に目を見開く。
すると、ダン♀の胸に小さな赤き光が現れてきた。
その光は徐々に強くなり、その光はドラゴの胸にも光り出した。
ダン♀とドラゴに光り輝く赤き光にダン♂は見入ってしまった。
それと同時にあの光が現れてから聞こえる小さな音に意識がもっていかれそうだった。
【これがスイッチコードだ。俺は火のバトラーだからな、輝きは赤いんだ】
そういいダン♀は自身の胸に光り輝く赤き光をダン♂に見せる。
『これが、スイッチコード』
リィ……ン
『このスイッチコードって、この世界じゃ結構重要なのか?』
【ん~重要つ~か、爆丸との絆が強いんじゃねぇか?だよなドラゴ】
「……間違ってはいないが、ダンお前はもう少しブローラーズとして自覚をもったらどうだ」
【なんだよ、それ!俺が全然自覚してねぇみたいじゃねぇかよ!】
ドラゴの言葉にダン♀はギャァギャァ騒ぐ中、ダン♂は聞き覚えがある言葉に目を丸くする。
『ブローラーズ?』
【ん?あぁ、このスクールでスイッチコードを持つ奴はバトルブローラーズの一員に入るんだ。】
この世界にも、同じ『バトルブローラーズ』の名がある事にダンは無意識に表情が緩んでしまった。
リィ……ン
―また、だ―
ダンは先程から聞こえる音に戸惑いを感じた。
嫌な感じはしない。だが、その音はダン♀がスイッチコードを見せてくれたから聞こえだした。
ダン♂は恐る恐る訪ねてみた。
『な、なぁ……ちょっと、変な事聞いていいか?』
【あぁ!】
『その、音……聞こえる、かな?』
【「音?」】
『あぁ、なんつ~んだろ。ベル?違うな……鈴、とも違うな。なんか、こぅ……リィ~ンって』
【「……」】
ダン♂の言葉に、ダン♀とドラゴは黙ってしまった。
やはり自分の耳鳴りか何かか?とダンは苦笑いをこぼし頬をかきながら、やはり何でもないと言おうとした時だった。
【いつからだ?】
『へ?』
【その音、いつから聞こえてきた?こっちに来てからずっとか?】
突然真剣な眼差しで質問してくるダン♀に思わず身をひく気持ちだったが、ダン♂は質問に答えた。
『ぁ、えっと。そのスイッチコード出してもらってから、だな。聞こえてきたの』
そう言うとダン♀とドラゴは互いに目をあわせた。
なんだかその空気に耐えきれず声を上げようとした時だった。
ダン♂は、その不思議な音に聞き覚えがあることを思い出したのだ
『そぅいや……その音、こっちの世界に来る直前にも聞いたな』
そう、確かに聞いた
不思議な音を
リィ……ン
『なぁ、ドラゴ。何か聞こえないか?』
「いや?」
ドラゴには聞こえなくダンには聞こえた不思議な音。気のせいなのでは?と思った。
しかし、段々とその音にまるで意識をもっていかれそうな不思議音。
ドラゴは気のせいじゃないか?とダンの方を振り向いた瞬間ドラゴは驚きのあまり声を上げた。
「ダン!」
ダンの体が透き通っていたのだ。しかしダンはドラゴの声が聞こえていないのか、驚き声をあげるドラゴの声に全く反応していなかった。
そして……
気付けば、この世界にきていた。
だだ自分一人だけ、この不思議な世界に
『あの時聞いた音と、今聞こえる音似てるな』
【「……」】
すると、ダン♀は力強くダン♂の肩に手を置くと真剣な目をぶつけた。
【行くぞ!】
『はっ?いや、どこに……って、うぉぉい!?』
グイッとダン♂の手を引っ張り走り出したダン♀に思わず足を取られそうになりながらも、どうにか持ちこたえついていく。
『おい!どこに行く気だよ!?』
【シュンとリクの所だ!】
『は?』
なんで突然?とダンは不思議で仕方なく目を丸くした。
すると、ダン♀は先程の音についていってきた。
【さっき言ったよな、音が聞こえたって。その音はスイッチコードのメロディみたいなもんなんだ。】
『メロディ?』
それが聞こえたことと、シュン達がいる場に行くのと何が関係あるのか?とダンは首を傾げる。
【その音、こっちに来る前にも聞いたんだろ?】
『ぁ、あぁ』
【もしかしたら、帰れるかもしれないぜ!お前の世界に!】
『へっ!?』
そういって振り向いたダン♀の表情は、満面の笑みで自信に溢れていた。
その表情にダン♂は目を丸くするも、言われた言葉にドクンと心臓が強くなった。
帰れる?
俺のいた世界に?
俺がいるべき、世界に?
シュンが、いる
あの、場所に
~おまけ~
「ぁ~……なぁにが、できっかなぁ」
「……口より手を動かせ、手を」
ふぬけた声を出すリクにシュンは呆れながらペシッと頭をたたく。
「いてっ!……だってよ、可愛い可愛いキョウダイの手作り菓子だぜ?楽しみじゃんかよ」
「そのキョウダイを元の世界に帰すべく今調べてるんだろうが」
「あぁ……分かってるさ。アイツの本来いる場に帰してやる為に、な」
「……」
「けど、二人の菓子楽しみだよな~いっとくけど、最初に食うのは俺だからな!」
「……勝手にしろ。ただし全部食べるなよ」
「なんだかんだいって、シュンも食いたいんじゃんか」
続く
〈ここで簡単な設定〉
スイッチコードの輝きは、属性によって違います。
属性にあわせて、六色の輝きで分けられています。
シュン←ダン
続きものですので、SS一覧にある「終わった筈のバレンタインと、ホワイトデー」1話からごらんください。
今回、ダン♂とダン♀がメインで出ています。
区別するために、文章内でダンの後に性別を表す記号を表記いたします。
又会話のを分けます。
ダン♂『』
ダン♀【】
他のキャラ「」
以上ので表記いたします。
『なんでこんな事に……』
【わりぃな、リクの我が儘のせいで】
『ぁ、いや……お前が謝る必要はないって』
今ダン♂とダン♀は、調理室にいる。
二人の目の前には、何かの材料が所狭しとある。
『けど、俺作ったことなんかないぜ?』
【俺だってそうだぜ?】
「二人とも、つべこべ言っている暇があるなら手を動かしたらどうだ?出来上がっていなかったらリクの事だ。騒ぐぞ」
中々始めようとしないダブルダンにしびれを切らしたのか、ドラゴが口を割る。
【リクのやつ、めんどくさいこと頼んできやがって】
肩で溜息を一つつくダン♀に、思わず苦笑いをこぼしながらつい数十分前のことを思い出すダン♂
それは、ダン♂が最初に現れた場所へと行こうとした時だ。
「んじゃ~俺とシュンは次元が現れた場行くから、ダブルダンは調理室にゴーな!」
『は?』
【へ?】
「……」
リクの発言に、ダン♂とダン♀はポカンとしてしまい、シュンは黙ったままだがどうみても呆れていた
【……なぁ、リク何で調理室なんだよ】
「ん?せっかくダブルダンがいるんだ。この貴重な奇跡を逃すべからず。そう、二人に手作り菓子を作って貰う!」
グッと拳を握りしめ意気込みをいうリクだが、ダン♀は少し頭が痛かった。
【リク、何で菓子なんだよ】
「手作り菓子二人の手作り貰えたら嬉しいからに決まってんじゃんかよ。昨日シュンとダンから貰ったけどよ、やっぱダンの!ダンの!手作りが食いたいッ!」
【……】
ダン♀はもう諦めたように肩を落としていた。
「つ~訳で楽しみにしてるぜ」
と、いうことだ。
【仕方ない、作るか】
『つっても、何を作るかだよな?材料は綺麗に揃ってっけど』
目の前に広がる材料に何を作ろうか悩んでいると、誰かが入ってきた。
その音に二人は慌て、ダン♂はテーブルの下に隠れた。
誰だ?とダン♀は目をやれば、そこには見知った人間だった。
【レン】
「ここにいたのか、ダン」
聞き覚えのある声にダン♂はそっとテーブルの下から顔をのぞかせる。
そこには、昨日会った人物レンだった。
【どうしたんだよ、今授業中だぜ?】
「次元の調査にダン達が調べることになったと聞いてな。他は授業中だし、ちょうどいいと思ってな」
なんだ?と首を傾げると、レンはある物を手渡した。
【コレは?】
「昨日助言をくれたろ?その礼だ。じゃ、俺は教室に戻る」
そういって早々に帰って行ったレンにポカンとする中、ダン♂が恐る恐る出てきた。
【レンの奴なんだ?】
『多分、俺と勘違いしたんだな。昨日スペクトラとエースに追いかけ回されてた時、アイツが助けてくれたんだよ。その時、お前と勘違いしてたぜ』
【そっか。んでなんか助言したのか?】
『あ~昨日バレンタインだったろ?一緒に住んでる奴らに何をあげたらいいかって聞かれた。んでクッキーはどうだっていったんだよ』
なるほど、とダン♀は頷きレンから貰ったものをあけると、そこにはレンお手製クッキーが入っていた。
『お~すげぇな』
【だな、ホイ】
『へ?』
ダン♀はクッキーを一つ摘むとダン♂の口元へ持って行く。
無意識にパクッと口に含むと満足そうに笑うとダン♀もクッキーを摘む。
【んまい】
『だな』
また一つと、クッキーを食べると、ダン♀は思いついたとばかりに【クッキー作ろうぜ!】と言ってきた
『へ?クッキー、か?』
【あぁ】
ニッと笑みをするダン♀に、つられて『そうだな!』とダン♂も笑みをかえす。
「やれやれ、何を作るか決まったな」
ドラゴは苦笑いをこぼしながら、さっそく作業を始めた二人を見守ることに。
なんだかんだ言いながらも、どうにか後は焼くだけとなった。
ふと、ダン♂は隣に座るダン♀へ話しかけた。
『なぁ』
【なんだ?】
『リクから聞いたんだけどよ、その……シュンと恋人って』
【ぁ……ん、そう】
少し照れくさそうに言うダン♂は頬をかきながら訪ねると、つられてかダン♀も照れながらも頷いた
『……聞いてもいいか?そうなったキッカケつ~か、その』
言いづらそうにするダン♂の様子に、何か感じたのかダン♀はフワッと笑みをしながら頷く
【キッカケっていっても、自分自身もいつからかは分からねぇ、気付いたらシュンの事ばっか考えてた】
『そっか』
【爆丸を通して凄く近くなったシュンとの距離が一時期遠くなった。その時は幼なじみとして寂しいって感じていたのかもしんねぇ……いつもいたシュンがいないことに】
『……』
【けど、またシュンと一緒にいられる様になった時すげぇ嬉しく感じたんだ。シュンとまた笑って遊べるって】
ダン♀は、その時の事を思い出すかのように瞳を静かに閉じていく。
【ハッキリと気付いたのは爆丸スクールが出来た後、かな?色々な人と爆丸の繋がりをしていくと同時にシュンが、その……好きって】
『好き、か』
【けど、さ……気付いたと同時に苦しくなった。この気持ち言えないって】
ダン♀は自身の胸に手を置くと、その時の嬉しさと苦しさ、色々な感情が混ざり合った事を思い出していた。
【シュンと毎日顔合わせる度胸が苦しかった。他の人と仲良くしてるの見るだけでイライラして醜くなって、こんな自分が嫌になったんだ】
その時ダンは寂しそうな表情をしていた。
その頃どれだけシュンが好きか、好きという気持ちを知った反面言える勇気がないくせにシュンが他の人と仲良くしている所を見て勝手に嫉妬してドロドロな気持ちを毎日もっていた感情を思い出していた。
【こんな気持ち、他の人に言えなくて。相談なんか出来なくて……リク、も近くにいなかったからよ】
『留学、だっけか?』
【ん……チャットで顔は合わしてたけどさ。直接は会えなかったから】
静かに瞳を閉じるとダン♀は、その当時自分の気持ちに耐えきれずチャット越しでリクに相談したことを告げた。
勝手な醜い嫉妬に言えない気持ちに、色々な感情が爆発したのかリクに今の気持ちをぶつけた。
……――
【リク、リク……俺ッ】
「どうしたダン」
【俺、自分が弱くてッ……こんな、ドロドロッ気持ち……もッ、汚ねぇよ】
「ダン、そんなんじゃ分からねぇぜ?ちゃんと順序よく言ってみ?」
その時、リクの優しい言葉にダンはボソボソと今までため込んでいたシュンに対する気持ちをリクに相談した。
【……】
「そっか、ずっとためてたのか」
コクリと頷くダン♀にリクは画面越しに真剣な瞳をむけた。
「ダン、お前はそのまま黙り続けたいか?それとも今の気持ちをシュンにぶつけたいか、どっちだ?」
【ぇ?】
「お前はシュンとの今までの関係が壊れるのが怖いといったな?けど、つらくて苦しい。なら、どうしたいんだ」
リクに全てを言った後の事などダン♀は考えていなかった。むしろ、その答えが聞きたくてリクに相談したくらいだ。
黙り込んでいるとリクが口を開く。
「そのまま自分の気持ちに嘘をついたままシュンと向き合うか、自分の気持ちを言ってその結果がどうであれ前に進む一歩を踏み出すか。自分で選べ」
【リク】
「……んな辛そうな顔するダンは見たくない。それが兄ちゃんから言える言葉、だな」
ニッと画面越しで笑みをするリクにダン♀は目尻が熱くなったのを感じた
――……
【それから何度かリクに相談した。何度も悩んで考えて……】
『言った、のか?』
ダン♂は無意識に手の力を強めた。
自分には出来ずにいる気持ちを、この世界のダン♀は言ったのか否かをダン♂は聞きのがさまいと傾けた。
【……言った、シュンが好きだって】
『そっか』
結果など今の二人は恋仲なのだからいい方向だと分かること。
しかしダン♂にとっては、自身の気持ちを相手に。シュンに言ったという決心に自分の胸に色んな感情が走ったのを感じた。
『すごいな』
【へ?】
心の中で囁いたと思ったがダン♂は無意識に言葉にしてしまい、その声にダン♀も思わず声を出してしまった。
【ぁ、いや……その、好きな人に自分の気持ちを言う勇気だよ】
『……お前もいるんだろ?』
【へ?】
今度はダン♂の方が同じように声を出してしまった。
瞳を丸くし、ダン♀の方へ向けるとそこには瞳を優しく向けるダン♀がいた。
『ぁ、その悪い。昨日聞いちまったからさ好きな奴いるって、そのリクと話してるの。シュン、が好きだって』
【ぁ……そっか、別に謝る事ねぇよ。寧ろ同じ自分が同性を好きになったこと知って嫌にならなかったか?】
ダン♂の言葉に、否定するようにダン♀は顔を左右にふる。
『しない、だって好きって感情は大切な事だからよ。寧ろ、嬉しかったかもしれねぇ。どんな世界でも俺はシュンのこと好きになるんだなって』
その時のダン♀の瞳は自身が経験したからこそ言える強い瞳にダン♂は感じた。
【……ありがとな】
『なんで礼言うんだ?』
【この世界の自分に勇気づけられたからさ、それとリクにもな】
そういって、どこかスッキリしたようなダン♂の瞳に優しい笑みをダン♀は向けた。
チーン
【おっ!焼けた】
『だな!』
香ばしい良い香りに鼻をくすぐられながら、クッキーが冷めるのを待ち皿を出している時だった。
ダンがある事を思い出したのだ。
『なぁ、そういやリクから聞いたんだけどよ。スイッチコード、だっけか?その持ち主とか聞いたんだけどよ』
【あぁ!俺だけじゃなくてシュンやエース、スペクトラ、それにリクもそうだぜ】
『は?リクもそうなのか?』
【あぁ、なんだリクの奴自分の事は言わなかったのか】
目を丸くしながらリクらしいな、とダン♀は笑っているとダン♂は、そのスイッチコードがみれるとリクに聞いたから見せて欲しいと頼んできた。
『見れんだろ?』
【あぁ!いいぜ】
ダン♀は快く承諾すると、手に持った皿をテーブルに置きドラゴを呼ぶ。
【いくぜ】
そういってダン♀は自身の胸の前に手を置き真剣な眼差しをする。
すると
リィ……ン
『ぇ?』
ダン♂は耳に語りかけるように僅かに聞こえてきた音に目を見開く。
すると、ダン♀の胸に小さな赤き光が現れてきた。
その光は徐々に強くなり、その光はドラゴの胸にも光り出した。
ダン♀とドラゴに光り輝く赤き光にダン♂は見入ってしまった。
それと同時にあの光が現れてから聞こえる小さな音に意識がもっていかれそうだった。
【これがスイッチコードだ。俺は火のバトラーだからな、輝きは赤いんだ】
そういいダン♀は自身の胸に光り輝く赤き光をダン♂に見せる。
『これが、スイッチコード』
リィ……ン
『このスイッチコードって、この世界じゃ結構重要なのか?』
【ん~重要つ~か、爆丸との絆が強いんじゃねぇか?だよなドラゴ】
「……間違ってはいないが、ダンお前はもう少しブローラーズとして自覚をもったらどうだ」
【なんだよ、それ!俺が全然自覚してねぇみたいじゃねぇかよ!】
ドラゴの言葉にダン♀はギャァギャァ騒ぐ中、ダン♂は聞き覚えがある言葉に目を丸くする。
『ブローラーズ?』
【ん?あぁ、このスクールでスイッチコードを持つ奴はバトルブローラーズの一員に入るんだ。】
この世界にも、同じ『バトルブローラーズ』の名がある事にダンは無意識に表情が緩んでしまった。
リィ……ン
―また、だ―
ダンは先程から聞こえる音に戸惑いを感じた。
嫌な感じはしない。だが、その音はダン♀がスイッチコードを見せてくれたから聞こえだした。
ダン♂は恐る恐る訪ねてみた。
『な、なぁ……ちょっと、変な事聞いていいか?』
【あぁ!】
『その、音……聞こえる、かな?』
【「音?」】
『あぁ、なんつ~んだろ。ベル?違うな……鈴、とも違うな。なんか、こぅ……リィ~ンって』
【「……」】
ダン♂の言葉に、ダン♀とドラゴは黙ってしまった。
やはり自分の耳鳴りか何かか?とダンは苦笑いをこぼし頬をかきながら、やはり何でもないと言おうとした時だった。
【いつからだ?】
『へ?』
【その音、いつから聞こえてきた?こっちに来てからずっとか?】
突然真剣な眼差しで質問してくるダン♀に思わず身をひく気持ちだったが、ダン♂は質問に答えた。
『ぁ、えっと。そのスイッチコード出してもらってから、だな。聞こえてきたの』
そう言うとダン♀とドラゴは互いに目をあわせた。
なんだかその空気に耐えきれず声を上げようとした時だった。
ダン♂は、その不思議な音に聞き覚えがあることを思い出したのだ
『そぅいや……その音、こっちの世界に来る直前にも聞いたな』
そう、確かに聞いた
不思議な音を
リィ……ン
『なぁ、ドラゴ。何か聞こえないか?』
「いや?」
ドラゴには聞こえなくダンには聞こえた不思議な音。気のせいなのでは?と思った。
しかし、段々とその音にまるで意識をもっていかれそうな不思議音。
ドラゴは気のせいじゃないか?とダンの方を振り向いた瞬間ドラゴは驚きのあまり声を上げた。
「ダン!」
ダンの体が透き通っていたのだ。しかしダンはドラゴの声が聞こえていないのか、驚き声をあげるドラゴの声に全く反応していなかった。
そして……
気付けば、この世界にきていた。
だだ自分一人だけ、この不思議な世界に
『あの時聞いた音と、今聞こえる音似てるな』
【「……」】
すると、ダン♀は力強くダン♂の肩に手を置くと真剣な目をぶつけた。
【行くぞ!】
『はっ?いや、どこに……って、うぉぉい!?』
グイッとダン♂の手を引っ張り走り出したダン♀に思わず足を取られそうになりながらも、どうにか持ちこたえついていく。
『おい!どこに行く気だよ!?』
【シュンとリクの所だ!】
『は?』
なんで突然?とダンは不思議で仕方なく目を丸くした。
すると、ダン♀は先程の音についていってきた。
【さっき言ったよな、音が聞こえたって。その音はスイッチコードのメロディみたいなもんなんだ。】
『メロディ?』
それが聞こえたことと、シュン達がいる場に行くのと何が関係あるのか?とダンは首を傾げる。
【その音、こっちに来る前にも聞いたんだろ?】
『ぁ、あぁ』
【もしかしたら、帰れるかもしれないぜ!お前の世界に!】
『へっ!?』
そういって振り向いたダン♀の表情は、満面の笑みで自信に溢れていた。
その表情にダン♂は目を丸くするも、言われた言葉にドクンと心臓が強くなった。
帰れる?
俺のいた世界に?
俺がいるべき、世界に?
シュンが、いる
あの、場所に
~おまけ~
「ぁ~……なぁにが、できっかなぁ」
「……口より手を動かせ、手を」
ふぬけた声を出すリクにシュンは呆れながらペシッと頭をたたく。
「いてっ!……だってよ、可愛い可愛いキョウダイの手作り菓子だぜ?楽しみじゃんかよ」
「そのキョウダイを元の世界に帰すべく今調べてるんだろうが」
「あぁ……分かってるさ。アイツの本来いる場に帰してやる為に、な」
「……」
「けど、二人の菓子楽しみだよな~いっとくけど、最初に食うのは俺だからな!」
「……勝手にしろ。ただし全部食べるなよ」
「なんだかんだいって、シュンも食いたいんじゃんか」
続く
〈ここで簡単な設定〉
スイッチコードの輝きは、属性によって違います。
属性にあわせて、六色の輝きで分けられています。
PR
// この記事にコメントする //