ようこそ いらっしゃいました。日常生活から同人妄想(腐女子)を書いている管理人です。
爆丸のシュンダン及デジクロのキリタイに萌えてます!
一緒に萌をしましょう(笑)
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どうも!
一日遅れでようやく完成しました;;
七夕妄想話!!
爆丸 シュンダン妄想となっております
頑張った!いろんな意味で頑張った!けど、甘さが少し足りなかったかぁぁ!!?
発言だらけになってしまったぁぁ!!(叫)
ん、精神崩壊叫びはここまでにしよう
本当は昨日アップしたかったんだけどね;間に合わなかったわ
さて、これより先同人要素がございます。
BL・女体化などといった内容が嫌いな方・苦手な方・知らない方はページを閉じてください。
爆丸 シュンダン小説となっております。
一日遅れでようやく完成しました;;
七夕妄想話!!
爆丸 シュンダン妄想となっております

頑張った!いろんな意味で頑張った!けど、甘さが少し足りなかったかぁぁ!!?
発言だらけになってしまったぁぁ!!(叫)
ん、精神崩壊叫びはここまでにしよう
本当は昨日アップしたかったんだけどね;間に合わなかったわ
さて、これより先同人要素がございます。
BL・女体化などといった内容が嫌いな方・苦手な方・知らない方はページを閉じてください。
爆丸 シュンダン小説となっております。
爆丸
シュンダン
七夕話
設定的には、二期から三期の間で爆丸インタースペースは出来上がっている状態
今日は7月7日
七夕の日
爆丸インタースペースが出来上がり多くの子供達が楽しむ中、七夕もあってイベントが開催されていた
「爆丸シュート!」
「爆丸シュート!」
各バトルフィールドでは、バトルが満杯状態
そんなバトルも子供達はいつにも増して生き生きしていた。
そんな光景をマルチョ、レンは楽しそうにスペース内で見ていた
「皆様楽しそうでございますね」
「そうだな、なにせ各フィールドの優勝者は可能な限り願いが叶うからな」
そう、今日は七夕とあって広場にある竹に自身の願いたいのを短冊書き飾るとバトルに勝てば可能な限り丸蔵財閥の総力を上げ叶えてくれるという太っ腹なイベントが開催されているのだ。
「しかし、次々に短冊が飾られていくな」
「皆様思い思いに書いてますね」
「各フィールドの優勝者人数は決められているとはいえ、皆燃えてるな」
「出来るだけ叶えてあげたいですが、やはり無理なものございますけど」
マルチョは苦笑いしながら短冊に飾られている願いを次々に見ていく。
「そう言えば、シュンとダンはまだ来ていないようだな」
「今日のイベントはお伝えしたのですが」
首を傾げていると、各フィールドの上位が次々にあがっていく中、ある一つの短冊にマルチョは目を丸くした
「これは……」
「どうしたんだ?」
マルチョの様子に首を傾げながらレンも画像を見ると、同じ様に目を丸くしてしまった
「ほぉ……中々」
「これを書いた方は上位者ですね」
「そうなると、これを叶える可能性はあるのか」
「えぇ……しかし、そうなると」
二人は目をあわせるや否やニヤァと笑みをすると何かを始めだした
「楽しくなりそうでございますね」
「じゃ俺はこっちのプログラムを調整しておこう」
「お願いします。さて……フフッ」
ここはBBタウン
その街にあるスクールに見知った人物 ダンがいた
なにやらグッタリしているが?
「ハァ~やっと解放された;」
重い溜息をつきながらダンは重い足取りで歩いていた。
「ちょっと寝てたからって罰掃除させるかよ、しかも今日に!」
どうやらダンは授業中に居眠りをしていたらしく、罰として掃除をさせられていたようだ。
「あ~……もぉイベント登録終わっちまったかな」
ダンは急ぎ足でひとまず自宅に帰り、爆丸インタースペースへ向かうことにした。
すると、ダンの腕についているバクメーターが鳴り始めた
「なんだ?……おぉ!マルチョ」
『ダンさん、今日はこちらへ来られないのですか?』
「いや、今から行くぜ!イベント登録って、まだ間に合うか?」
『勿論大丈夫でございますよ』
「よっしゃ!んじゃ~急いでいくぜ!」
『はい!お待ちしております。なにせダンさんがいないと始まりませんしね』
「おう!今日もバトルで完璧だぜ!んじゃ、すぐ行くからよ」
まだイベント参加登録に間に合うと知ったダンは急いで向かうことにした。
***
「ちぃ~す!」
「ダンさん、お待ちしておりました」
「遅いからこないかと思ったぞ?」
「アハハ、色々あってさ;それよか登録はしてきたし、俺とドラゴはいつでも準備万端だぜ!なっ、ドラゴ?」
「勿論だ」
あの後すぐ自宅に帰るや否や急いで爆丸インタースペースへとやってきたダン。
すると周りをキョロキョロさせ、ある人物がいないことに気付き訪ねてみた
「なぁ~シュンは?」
「シュンさんなら、ダンさんが来る少し前に来られて今バトルをやられているはずですが?」
「シュンなら、今G―2ブロックでバトルをしている」
「そっか」
「……気になるなら見に行ったらどうだ?」
「Σんなッ!?」
ニヤッと口元を上げ楽しそうに見上げてきたレンの言葉に、目を見開くと同時に顔を赤くさせ「行くか!!」と声をあげ部屋を出て行ってしまったダン
「いってしまわれましたね」
「ダンは顔にでやすいからな。よく分かる」
「アハハ……けど、ダンさんには申し訳ないですが作業が進めそうです」
そういってマルチョとレンは作業の続きとばかりに画面と睨めっこし始めた。
一方部屋を飛び出したダンは顔を赤くさせたまま、ロータリーを歩いていた
「くそっ///レンの奴からかいやがって」
パンパンと自身の頬を叩き落ち着かせようとするダン。
と、ロータリーにある巨大な笹の葉にたどり着いた。
そこには子供達が色々な願い事を書かれた短冊が飾られていた
「……そういや、優勝者は短冊に書いたやつ叶えてもらえるんだよな」
ダンは小さく呟くと、まだ自分は書いていなかったことに気付いた。
紙を取り近くのベンチに座り短冊と暫く睨めっこをする。
「……願い事、か」
空へと視界をうつし、暫くそうしていると笹の葉近くが騒がしくなる。
また新たな子供達が願い事を書くべくきたようだ
「……」
ダンはそれをただジッと見つめた、自身の短冊に目をやるとベンチに横になってしまった
「なぁドラゴ、お前は何書くんだ?」
「ん、俺か?………秘密だ」
「なんだそりゃ」
教えてくれてもいいじゃんかよ、と二人して他愛もない話をしていると誰かの影がダンの顔を隠した。
「行儀悪いぞ、ダン」
「シュン!」
突然のシュン登場に驚くダンは目を見開き慌て起き上がった
「へ、なんでシュンがココに?」
「いちゃ悪いか?バトルが終わってお前が来たとレンとマルチョから聞いてな。会いにきたんだが」
「そ、っか……久しぶりだな、シュン」
「そうだな」
照れながらも笑みをするダンの表情に、つられてシュンもまた表情を和らげる。
「期末はどうだったんだ?」
「ココに来てまで勉強の話すんなよ。やっと解放されたんだからよ」
「ふっ、そうだな」
げんなりするダンを見て、クスクスと笑いながら隣に座り込むシュン。
期末テストもあってか、暫く会えなかったせいかとても久しぶりに感じてしまう。
するとダンの手にある短冊が視界に入ったシュン
「まだ書いていなかったのか」
「へ?ぁ、あぁ……シュンはもう書いたのか?」
「……まぁな。ダンならバトルか甘いものが願いじゃないのか?」
「俺って、そんなんばっかししか願ってないように見えんのかよ?」
眉間に皺を寄せながら、ベンチに寄りかかるダンの様子に苦笑いしながら髪を優しく撫で始めたシュン。ダンの様子がいつもと違って見え首を傾げながら訪ねてみた
「どうした?」
「ん……ホントに願いたいやつ、考えてた」
「……」
そういって、ゆっくりと瞳を閉じていくダンに撫でる動きをやめないシュンだったが、何やら小さな視線を感じそちらに目をやれば笹の葉辺りにいる子供達がなにやらキャッキャッ騒ぎながら光り輝いていた。
「ハァ~……ダン、もうすぐバトルじゃないのか?」
「へ?……Σやっべ!」
「いくぞ」
そういうとシュンはダンの手を取りバトル会場へと移動を始めた。
二人が手を繋いだ瞬間黄色い声が聞こえた気がしたが、そこは敢えて無視。
ダンなんかバトルの事しか頭になかったらしく、黄色い声に気付いていやしなかったが。
「よっと」
「頑張ってこいよ、ダン」
「おう!当たり前だ」
ニッと満面の絵美をしながらバトルフィールドへと降り立つダンに肩をすくめバトルが終わるまで待っていたシュンであった。
「願いごと、か」
「おめでとうございます!全てのフィールドで勝ち抜いた優勝者の方でございます!」
マルチョの言葉と共に各フィールドで優勝した子供達が次々と出てきた。
勿論そこにはシュンとダンの姿も
「それでは改めて皆様おめでとうございます!優勝者の方々には可能な限り願いを叶えたいと思います。付加の場合申し訳ございませんが、他の願い事にいたします」
マルチョが説明していく中、ダンはまだ自分は短冊に願い事を書いていなかったなと思いながら隣にいるシュンを横目で見つめた。
「……」
「どうした?」
「Σへ!?ぁ、いや……別に」
視線に気付いたのか振り向いてきたシュンに驚き慌て視線を外すダン
「それでは、これより彦星と織姫から願いの星を皆様に差し上げますで、ございます!」
「織り姫と彦星?んなもんマルチョ用意してたのか?」
「みたいだな」
意外な発言にシュンもダンも目を丸くさせる。
それと同時に視界が変わり気付けば二人は見知った場へと移動されてしまった
「へ?な、なんだ?」
「お待ちしておりました!お二方」
そこにいたのは今演説しているはずのマルチョ、横にはレンがいた。
「今演説しているのは、コピーでございます。ささっ!早くお二方コレに着替えてください」
「は?」
「すまないが、コレはあそこにいる優勝者全員の願いなんでね」
「何の話だ」
シュンとダンは何がなんだか分からず、あれよあれよと言う間に更衣室へと追いやられてしまった
「では、お着替えよろしくでございます」
そういわれ数分後、更衣室からダンの叫び声が響いたが、そんなの関係なしとばかりに生き生きするマルチョとレン
そして、同じ様に巻き込まれたシュンは溜息をこぼすことしかできなかった。
「お待たせ致しました!織姫と彦星のご登場でございます!」
ワァァァ!!
会場の歓声から現れた織姫と彦星
その姿に殆どの人が魅入っていた。
「それでは織姫と彦星より願いの星を!」
マルチョの言葉に会場は歓声する中、当の織姫と彦星が中々動こうとしない。
と、ここで数人の子供達が何かに気付き始めた
「ねぇ、あの彦星風見君じゃない?」
「Σえぇ!?ランキング二位の!」
「ぇ、じゃ~隣にいる織姫は?」
ザワザワと会場がざわめく。
すると、ある男子が声をあげた
「空操弾馬姫だぁ!!」
「Σ!?」
突然の大声に一番驚いたのは、織姫であった。
肩をビクッと震え上がらせカァァと顔を真っ赤にしていた
すると、隣にいた彦星ならぬシュンは小さな溜息をしながら口をひらく
「バレたな」
「カァァ///だから嫌だったんだ」
あまりの恥ずかしさに膝を折り曲げしゃがみこんでしまったダン。
そんな可愛らしい姿に、優勝者達全員感極まりない声をあげていた
「Σキャァァ!可愛すぎる」
「やっぱ、あの二人絵になりすぎだ!」
「短冊に願ってよかったぜ!」
「ありがとう!シュン彦星にダン織姫!」
優勝者達が叫ぶ中、とうのシュンとダンはといえば……いやダンはもう精神が死んでいた
そう、先程マルチョとレンが二人に着替えるよう言ったのは織姫と彦星の衣装。優勝者達が短冊に二人の七夕衣装が見たいと書いてあったのだ。
しかも恐ろしく全員一致という所がある意味恐いが、ここは願いを叶えるべき!と二人は大急ぎで衣装のデータを作ったのだ。
「くっそぉ///絶対バレないっていったくせに……マルチョの奴」
「既に俺がこんな格好している所で相手がダンだと、バレた様なものだがな」
「Σシュン!お前分かってて」
「ほら、早く立て」
「ちょ、まっ!」
シュンに腕を引っ張られ再び立ち上がったダン。
目の前の光景と聞こえる声に恥ずかしくて今すぐにでも立ち去りたい気持ちでいっぱいな状態。
だが、シュンの手が肩に置かれたあげく抱きつくような形になっているせいで逃げることも出来ない。
「ちょ、シュン///」
「早く終わらせたいなら、願いの星渡すぞ」
そう耳元で囁いてきたシュンの声に、ダンはゾクッと背中に見知ったのが走りカァァと赤くなっていた顔をさらに赤くさせた
「では、織姫と彦星から願いの星を!」
マルチョの言葉に会場が薄暗くなる。
「ダン」
「ゎ、わぁったよ///」
シュンとダンは互いの手を絡め取ると、二人の手から小さな輝きが。
その輝きを優勝者達の方へと向けると、輝きからいくつもの星が散りばめられ各子供達の手の平に渡っていく。
「その小さな星が」
「君達の願いを」
「「叶えてくれますように」」
シュンとダンが、そう優しく言葉を言うと会場から拍手がわきイベントは終了した。
会場の明かりが戻ったときにはシュンとダンはいなくなっていた。
「Σマルチョぉお!!」
「アハハ;」
「そう怒るなダン。これも純粋な子供達の願いを叶えるため」
「Σお前も同罪だ!レンッ!なんなんだよ、二人して!アレか?正月の嫌がらせの続きか?着物の次は織姫の衣装か?ふっざけんなぁぁ!!」
ブローラーズ専用スペースへと戻るなり怒り狂って暴れまわるダン
これはもう止められないとマルチョとレンは怒りが収まるまで待つ事に
「すみません;しかし、優勝者の方々は本当に楽しみにしていまして」
「こんな恥ずかしい格好されたこっちの身にもなれ!」
「似合ってるぞダン」
「黙れレン」
ギンギンと睨みつけてくるダンに苦笑いをこぼしつつ、遠くの方にいるシュンに声をかけたレン
「シュン、お前だってダンの姿似合ってると思うだろ?」
「……」
レンに話かけられるとシュンは黙ったままダンの織姫姿をジッと見つめた。
「Σ!?……み、みてんじゃねぇよ!ちくしょぉ!」
そういって、更衣室へと逃げ込んでしまったダン
「あ~行ってしまわれました」
「……俺も着替える」
「あ、はい!無理をいってすみませんでした」
「無理を聞いてくれた礼に二人には少々むちゃぶりな願い叶えるとマルチョが言ってたぞ」
「はい!」
「……そうか」
そういって部屋を後にしたシュンの表情はどこか楽しそうな笑みをしていた事にマルチョとレンは気付いていただろうか?
***
「ハァ~」
「早いな」
「シュン、そりゃ~あんな女物いつまでも着てられっか」
余程参ったのか、全身疲労だと言わんばかりにダンはげんなりしていた。
「そういえばマルチョが願いごと後で聞くといってたぞ」
「へ?……ぁ、そっか。一応俺もシュンも優勝者だしな」
「決まったのか?」
そうシュンは問うと、ダンはプルプルと顔を左右にふる。どうやらまだ決まっていなかったようだ。
シュンは苦笑いしながら、ダンの髪を一撫ですると自身も着替えると奥へといってしまった。
「願い、ごと」
結局ダンは願い事をすぐに決められず後日ということになった。
「シュンはいいのかよ?短冊に書いたんだろ?」
「ダンと一緒に叶えてもらうさ」
「シュンは何願ったんだよ」
「秘密だ」
「ちぇ」
二人はまだ爆丸インタースペース内にいた。
ブローラーズ専用スペースなので、必然的に今部屋には二人だけしかいない。
「……」
「随分と悩むんだな」
「え?」
「願い事だ」
「ぁ~」
ダンは端切れの悪いように視線をシュンから外すと、ゆっくり寄りかかってきた。
「ダン?」
「……考えてた。ホントに叶えたい願いってなんだろって」
「……」
「けど、どれもホントに叶えたいやつじゃなくて」
―俺が願いたいやつは、それは―
「………ッ、たい――と」
「ダン?」
かすれるくらい小さな声のせいで、聞き取れなかったシュンはダンに問いかけた。
するとダンはギュッと抱きつきシュンの背中に手を回してきた
「会いたい、シュンと……現実で」
「ダン」
「バーチャルじゃなくて、ホントに……シュンと」
今度はハッキリと聞こえた言葉。
シュンは優しくダンの背に腕を回し、片方の手で髪を撫でていく。
「……引っ越しても、こうしてシュンと会えるのはすげぇ嬉しいのに、もっと会いたいって」
「……」
「現実でシュンに会いたいって、どんどん思っちまう」
ギュッと背中に回るダンの腕の力は強まる。
そんなダンの姿が可愛くて撫でていた手をやめないシュンは優しく声をかけた
「俺も、ダンと会いたい」
「ッ」
「お前の温もり、もっと感じたい」
「シュンッ」
そっと顔をあげてきたダンの瞳は少し揺らいでいた。
シュンは苦笑いしつつ、ダンの頬に手をそえ優しいキスを与えた。
触れるだけのキスから深いキス、互いの舌を絡め取り現実で味わえない温もりを今感じるために
~おまけ~
「その、叶えてもらいたいやつは、コレなんだけどよ///」
「無理を言っているのは承知だが」
あの後二人はマルチョに七夕で叶えたい願いを言いにきた。
困らせることは重々承知だが、やはりこの願いが今一番叶えて欲しい事だとシュンとダンは思った
「お任せください!お二方の願い、この男マルチョ!叶えてさせていただきます!」
「ほ、ホントかマルチョ!?」
「はい!」
「恩にきるぜマルチョぉ!」
喜ぶダンの隣で、感情にはあまり出していないがシュンも嬉しそうだ。
「二人とも同じ願いとはね。相思相愛というやつか?」
「Σんなッ!ちげぇ!」
「違うのか?」
「うぐっ……ぉ、俺もう帰る!」
「待てダン。ダイブアウトまで俺もいく」
そういって帰ってしまったシュンとダン
部屋に残ったマルチョとレンはいかにも楽しそうな笑みをしていた。
「それにしても、お二方の願いが同じとは」
「今回二人には無理をおしつけたからな」
「はい、お二方の願いなら男マルチョ!叶えるつもりでございます!」
『あのな、願い事なんだけどよ』
『現実でダンと会いたいんだ』
『だから、往復の空港チケット用意してほしいんだ』
『無理を言っているのは承知だが』
『バーチャルでは、毎日会ってるけどよ。やっぱ会いたいんだ現実でシュンと。会いたい』
『俺もダンと会いたい』
「シュン!」
「ダン」
終わり
シュンダン
七夕話
設定的には、二期から三期の間で爆丸インタースペースは出来上がっている状態
今日は7月7日
七夕の日
爆丸インタースペースが出来上がり多くの子供達が楽しむ中、七夕もあってイベントが開催されていた
「爆丸シュート!」
「爆丸シュート!」
各バトルフィールドでは、バトルが満杯状態
そんなバトルも子供達はいつにも増して生き生きしていた。
そんな光景をマルチョ、レンは楽しそうにスペース内で見ていた
「皆様楽しそうでございますね」
「そうだな、なにせ各フィールドの優勝者は可能な限り願いが叶うからな」
そう、今日は七夕とあって広場にある竹に自身の願いたいのを短冊書き飾るとバトルに勝てば可能な限り丸蔵財閥の総力を上げ叶えてくれるという太っ腹なイベントが開催されているのだ。
「しかし、次々に短冊が飾られていくな」
「皆様思い思いに書いてますね」
「各フィールドの優勝者人数は決められているとはいえ、皆燃えてるな」
「出来るだけ叶えてあげたいですが、やはり無理なものございますけど」
マルチョは苦笑いしながら短冊に飾られている願いを次々に見ていく。
「そう言えば、シュンとダンはまだ来ていないようだな」
「今日のイベントはお伝えしたのですが」
首を傾げていると、各フィールドの上位が次々にあがっていく中、ある一つの短冊にマルチョは目を丸くした
「これは……」
「どうしたんだ?」
マルチョの様子に首を傾げながらレンも画像を見ると、同じ様に目を丸くしてしまった
「ほぉ……中々」
「これを書いた方は上位者ですね」
「そうなると、これを叶える可能性はあるのか」
「えぇ……しかし、そうなると」
二人は目をあわせるや否やニヤァと笑みをすると何かを始めだした
「楽しくなりそうでございますね」
「じゃ俺はこっちのプログラムを調整しておこう」
「お願いします。さて……フフッ」
ここはBBタウン
その街にあるスクールに見知った人物 ダンがいた
なにやらグッタリしているが?
「ハァ~やっと解放された;」
重い溜息をつきながらダンは重い足取りで歩いていた。
「ちょっと寝てたからって罰掃除させるかよ、しかも今日に!」
どうやらダンは授業中に居眠りをしていたらしく、罰として掃除をさせられていたようだ。
「あ~……もぉイベント登録終わっちまったかな」
ダンは急ぎ足でひとまず自宅に帰り、爆丸インタースペースへ向かうことにした。
すると、ダンの腕についているバクメーターが鳴り始めた
「なんだ?……おぉ!マルチョ」
『ダンさん、今日はこちらへ来られないのですか?』
「いや、今から行くぜ!イベント登録って、まだ間に合うか?」
『勿論大丈夫でございますよ』
「よっしゃ!んじゃ~急いでいくぜ!」
『はい!お待ちしております。なにせダンさんがいないと始まりませんしね』
「おう!今日もバトルで完璧だぜ!んじゃ、すぐ行くからよ」
まだイベント参加登録に間に合うと知ったダンは急いで向かうことにした。
***
「ちぃ~す!」
「ダンさん、お待ちしておりました」
「遅いからこないかと思ったぞ?」
「アハハ、色々あってさ;それよか登録はしてきたし、俺とドラゴはいつでも準備万端だぜ!なっ、ドラゴ?」
「勿論だ」
あの後すぐ自宅に帰るや否や急いで爆丸インタースペースへとやってきたダン。
すると周りをキョロキョロさせ、ある人物がいないことに気付き訪ねてみた
「なぁ~シュンは?」
「シュンさんなら、ダンさんが来る少し前に来られて今バトルをやられているはずですが?」
「シュンなら、今G―2ブロックでバトルをしている」
「そっか」
「……気になるなら見に行ったらどうだ?」
「Σんなッ!?」
ニヤッと口元を上げ楽しそうに見上げてきたレンの言葉に、目を見開くと同時に顔を赤くさせ「行くか!!」と声をあげ部屋を出て行ってしまったダン
「いってしまわれましたね」
「ダンは顔にでやすいからな。よく分かる」
「アハハ……けど、ダンさんには申し訳ないですが作業が進めそうです」
そういってマルチョとレンは作業の続きとばかりに画面と睨めっこし始めた。
一方部屋を飛び出したダンは顔を赤くさせたまま、ロータリーを歩いていた
「くそっ///レンの奴からかいやがって」
パンパンと自身の頬を叩き落ち着かせようとするダン。
と、ロータリーにある巨大な笹の葉にたどり着いた。
そこには子供達が色々な願い事を書かれた短冊が飾られていた
「……そういや、優勝者は短冊に書いたやつ叶えてもらえるんだよな」
ダンは小さく呟くと、まだ自分は書いていなかったことに気付いた。
紙を取り近くのベンチに座り短冊と暫く睨めっこをする。
「……願い事、か」
空へと視界をうつし、暫くそうしていると笹の葉近くが騒がしくなる。
また新たな子供達が願い事を書くべくきたようだ
「……」
ダンはそれをただジッと見つめた、自身の短冊に目をやるとベンチに横になってしまった
「なぁドラゴ、お前は何書くんだ?」
「ん、俺か?………秘密だ」
「なんだそりゃ」
教えてくれてもいいじゃんかよ、と二人して他愛もない話をしていると誰かの影がダンの顔を隠した。
「行儀悪いぞ、ダン」
「シュン!」
突然のシュン登場に驚くダンは目を見開き慌て起き上がった
「へ、なんでシュンがココに?」
「いちゃ悪いか?バトルが終わってお前が来たとレンとマルチョから聞いてな。会いにきたんだが」
「そ、っか……久しぶりだな、シュン」
「そうだな」
照れながらも笑みをするダンの表情に、つられてシュンもまた表情を和らげる。
「期末はどうだったんだ?」
「ココに来てまで勉強の話すんなよ。やっと解放されたんだからよ」
「ふっ、そうだな」
げんなりするダンを見て、クスクスと笑いながら隣に座り込むシュン。
期末テストもあってか、暫く会えなかったせいかとても久しぶりに感じてしまう。
するとダンの手にある短冊が視界に入ったシュン
「まだ書いていなかったのか」
「へ?ぁ、あぁ……シュンはもう書いたのか?」
「……まぁな。ダンならバトルか甘いものが願いじゃないのか?」
「俺って、そんなんばっかししか願ってないように見えんのかよ?」
眉間に皺を寄せながら、ベンチに寄りかかるダンの様子に苦笑いしながら髪を優しく撫で始めたシュン。ダンの様子がいつもと違って見え首を傾げながら訪ねてみた
「どうした?」
「ん……ホントに願いたいやつ、考えてた」
「……」
そういって、ゆっくりと瞳を閉じていくダンに撫でる動きをやめないシュンだったが、何やら小さな視線を感じそちらに目をやれば笹の葉辺りにいる子供達がなにやらキャッキャッ騒ぎながら光り輝いていた。
「ハァ~……ダン、もうすぐバトルじゃないのか?」
「へ?……Σやっべ!」
「いくぞ」
そういうとシュンはダンの手を取りバトル会場へと移動を始めた。
二人が手を繋いだ瞬間黄色い声が聞こえた気がしたが、そこは敢えて無視。
ダンなんかバトルの事しか頭になかったらしく、黄色い声に気付いていやしなかったが。
「よっと」
「頑張ってこいよ、ダン」
「おう!当たり前だ」
ニッと満面の絵美をしながらバトルフィールドへと降り立つダンに肩をすくめバトルが終わるまで待っていたシュンであった。
「願いごと、か」
「おめでとうございます!全てのフィールドで勝ち抜いた優勝者の方でございます!」
マルチョの言葉と共に各フィールドで優勝した子供達が次々と出てきた。
勿論そこにはシュンとダンの姿も
「それでは改めて皆様おめでとうございます!優勝者の方々には可能な限り願いを叶えたいと思います。付加の場合申し訳ございませんが、他の願い事にいたします」
マルチョが説明していく中、ダンはまだ自分は短冊に願い事を書いていなかったなと思いながら隣にいるシュンを横目で見つめた。
「……」
「どうした?」
「Σへ!?ぁ、いや……別に」
視線に気付いたのか振り向いてきたシュンに驚き慌て視線を外すダン
「それでは、これより彦星と織姫から願いの星を皆様に差し上げますで、ございます!」
「織り姫と彦星?んなもんマルチョ用意してたのか?」
「みたいだな」
意外な発言にシュンもダンも目を丸くさせる。
それと同時に視界が変わり気付けば二人は見知った場へと移動されてしまった
「へ?な、なんだ?」
「お待ちしておりました!お二方」
そこにいたのは今演説しているはずのマルチョ、横にはレンがいた。
「今演説しているのは、コピーでございます。ささっ!早くお二方コレに着替えてください」
「は?」
「すまないが、コレはあそこにいる優勝者全員の願いなんでね」
「何の話だ」
シュンとダンは何がなんだか分からず、あれよあれよと言う間に更衣室へと追いやられてしまった
「では、お着替えよろしくでございます」
そういわれ数分後、更衣室からダンの叫び声が響いたが、そんなの関係なしとばかりに生き生きするマルチョとレン
そして、同じ様に巻き込まれたシュンは溜息をこぼすことしかできなかった。
「お待たせ致しました!織姫と彦星のご登場でございます!」
ワァァァ!!
会場の歓声から現れた織姫と彦星
その姿に殆どの人が魅入っていた。
「それでは織姫と彦星より願いの星を!」
マルチョの言葉に会場は歓声する中、当の織姫と彦星が中々動こうとしない。
と、ここで数人の子供達が何かに気付き始めた
「ねぇ、あの彦星風見君じゃない?」
「Σえぇ!?ランキング二位の!」
「ぇ、じゃ~隣にいる織姫は?」
ザワザワと会場がざわめく。
すると、ある男子が声をあげた
「空操弾馬姫だぁ!!」
「Σ!?」
突然の大声に一番驚いたのは、織姫であった。
肩をビクッと震え上がらせカァァと顔を真っ赤にしていた
すると、隣にいた彦星ならぬシュンは小さな溜息をしながら口をひらく
「バレたな」
「カァァ///だから嫌だったんだ」
あまりの恥ずかしさに膝を折り曲げしゃがみこんでしまったダン。
そんな可愛らしい姿に、優勝者達全員感極まりない声をあげていた
「Σキャァァ!可愛すぎる」
「やっぱ、あの二人絵になりすぎだ!」
「短冊に願ってよかったぜ!」
「ありがとう!シュン彦星にダン織姫!」
優勝者達が叫ぶ中、とうのシュンとダンはといえば……いやダンはもう精神が死んでいた
そう、先程マルチョとレンが二人に着替えるよう言ったのは織姫と彦星の衣装。優勝者達が短冊に二人の七夕衣装が見たいと書いてあったのだ。
しかも恐ろしく全員一致という所がある意味恐いが、ここは願いを叶えるべき!と二人は大急ぎで衣装のデータを作ったのだ。
「くっそぉ///絶対バレないっていったくせに……マルチョの奴」
「既に俺がこんな格好している所で相手がダンだと、バレた様なものだがな」
「Σシュン!お前分かってて」
「ほら、早く立て」
「ちょ、まっ!」
シュンに腕を引っ張られ再び立ち上がったダン。
目の前の光景と聞こえる声に恥ずかしくて今すぐにでも立ち去りたい気持ちでいっぱいな状態。
だが、シュンの手が肩に置かれたあげく抱きつくような形になっているせいで逃げることも出来ない。
「ちょ、シュン///」
「早く終わらせたいなら、願いの星渡すぞ」
そう耳元で囁いてきたシュンの声に、ダンはゾクッと背中に見知ったのが走りカァァと赤くなっていた顔をさらに赤くさせた
「では、織姫と彦星から願いの星を!」
マルチョの言葉に会場が薄暗くなる。
「ダン」
「ゎ、わぁったよ///」
シュンとダンは互いの手を絡め取ると、二人の手から小さな輝きが。
その輝きを優勝者達の方へと向けると、輝きからいくつもの星が散りばめられ各子供達の手の平に渡っていく。
「その小さな星が」
「君達の願いを」
「「叶えてくれますように」」
シュンとダンが、そう優しく言葉を言うと会場から拍手がわきイベントは終了した。
会場の明かりが戻ったときにはシュンとダンはいなくなっていた。
「Σマルチョぉお!!」
「アハハ;」
「そう怒るなダン。これも純粋な子供達の願いを叶えるため」
「Σお前も同罪だ!レンッ!なんなんだよ、二人して!アレか?正月の嫌がらせの続きか?着物の次は織姫の衣装か?ふっざけんなぁぁ!!」
ブローラーズ専用スペースへと戻るなり怒り狂って暴れまわるダン
これはもう止められないとマルチョとレンは怒りが収まるまで待つ事に
「すみません;しかし、優勝者の方々は本当に楽しみにしていまして」
「こんな恥ずかしい格好されたこっちの身にもなれ!」
「似合ってるぞダン」
「黙れレン」
ギンギンと睨みつけてくるダンに苦笑いをこぼしつつ、遠くの方にいるシュンに声をかけたレン
「シュン、お前だってダンの姿似合ってると思うだろ?」
「……」
レンに話かけられるとシュンは黙ったままダンの織姫姿をジッと見つめた。
「Σ!?……み、みてんじゃねぇよ!ちくしょぉ!」
そういって、更衣室へと逃げ込んでしまったダン
「あ~行ってしまわれました」
「……俺も着替える」
「あ、はい!無理をいってすみませんでした」
「無理を聞いてくれた礼に二人には少々むちゃぶりな願い叶えるとマルチョが言ってたぞ」
「はい!」
「……そうか」
そういって部屋を後にしたシュンの表情はどこか楽しそうな笑みをしていた事にマルチョとレンは気付いていただろうか?
***
「ハァ~」
「早いな」
「シュン、そりゃ~あんな女物いつまでも着てられっか」
余程参ったのか、全身疲労だと言わんばかりにダンはげんなりしていた。
「そういえばマルチョが願いごと後で聞くといってたぞ」
「へ?……ぁ、そっか。一応俺もシュンも優勝者だしな」
「決まったのか?」
そうシュンは問うと、ダンはプルプルと顔を左右にふる。どうやらまだ決まっていなかったようだ。
シュンは苦笑いしながら、ダンの髪を一撫ですると自身も着替えると奥へといってしまった。
「願い、ごと」
結局ダンは願い事をすぐに決められず後日ということになった。
「シュンはいいのかよ?短冊に書いたんだろ?」
「ダンと一緒に叶えてもらうさ」
「シュンは何願ったんだよ」
「秘密だ」
「ちぇ」
二人はまだ爆丸インタースペース内にいた。
ブローラーズ専用スペースなので、必然的に今部屋には二人だけしかいない。
「……」
「随分と悩むんだな」
「え?」
「願い事だ」
「ぁ~」
ダンは端切れの悪いように視線をシュンから外すと、ゆっくり寄りかかってきた。
「ダン?」
「……考えてた。ホントに叶えたい願いってなんだろって」
「……」
「けど、どれもホントに叶えたいやつじゃなくて」
―俺が願いたいやつは、それは―
「………ッ、たい――と」
「ダン?」
かすれるくらい小さな声のせいで、聞き取れなかったシュンはダンに問いかけた。
するとダンはギュッと抱きつきシュンの背中に手を回してきた
「会いたい、シュンと……現実で」
「ダン」
「バーチャルじゃなくて、ホントに……シュンと」
今度はハッキリと聞こえた言葉。
シュンは優しくダンの背に腕を回し、片方の手で髪を撫でていく。
「……引っ越しても、こうしてシュンと会えるのはすげぇ嬉しいのに、もっと会いたいって」
「……」
「現実でシュンに会いたいって、どんどん思っちまう」
ギュッと背中に回るダンの腕の力は強まる。
そんなダンの姿が可愛くて撫でていた手をやめないシュンは優しく声をかけた
「俺も、ダンと会いたい」
「ッ」
「お前の温もり、もっと感じたい」
「シュンッ」
そっと顔をあげてきたダンの瞳は少し揺らいでいた。
シュンは苦笑いしつつ、ダンの頬に手をそえ優しいキスを与えた。
触れるだけのキスから深いキス、互いの舌を絡め取り現実で味わえない温もりを今感じるために
~おまけ~
「その、叶えてもらいたいやつは、コレなんだけどよ///」
「無理を言っているのは承知だが」
あの後二人はマルチョに七夕で叶えたい願いを言いにきた。
困らせることは重々承知だが、やはりこの願いが今一番叶えて欲しい事だとシュンとダンは思った
「お任せください!お二方の願い、この男マルチョ!叶えてさせていただきます!」
「ほ、ホントかマルチョ!?」
「はい!」
「恩にきるぜマルチョぉ!」
喜ぶダンの隣で、感情にはあまり出していないがシュンも嬉しそうだ。
「二人とも同じ願いとはね。相思相愛というやつか?」
「Σんなッ!ちげぇ!」
「違うのか?」
「うぐっ……ぉ、俺もう帰る!」
「待てダン。ダイブアウトまで俺もいく」
そういって帰ってしまったシュンとダン
部屋に残ったマルチョとレンはいかにも楽しそうな笑みをしていた。
「それにしても、お二方の願いが同じとは」
「今回二人には無理をおしつけたからな」
「はい、お二方の願いなら男マルチョ!叶えるつもりでございます!」
『あのな、願い事なんだけどよ』
『現実でダンと会いたいんだ』
『だから、往復の空港チケット用意してほしいんだ』
『無理を言っているのは承知だが』
『バーチャルでは、毎日会ってるけどよ。やっぱ会いたいんだ現実でシュンと。会いたい』
『俺もダンと会いたい』
「シュン!」
「ダン」
終わり
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