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ようこそ いらっしゃいました。日常生活から同人妄想(腐女子)を書いている管理人です。 爆丸のシュンダン及デジクロのキリタイに萌えてます! 一緒に萌をしましょう(笑) ブログに掲載されている画像や文章の無断持ち出し、転載、複製は硬くお断りしますのでどうぞご理解よろしくお願いいたします。
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2025/09/06 (Sat)                  [PR]
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2013/09/17 (Tue)                  爆丸―二期―「あなたの温もりがないと」
はい、久しぶりの更新
更新

コウシン!!というなの四文字ィィ!!

ハァ~変なテンションだわ
はい、本当に久しぶりの爆丸更新です。最後に更新したのいつだよっていうくらい本当に久しぶりだわ。しかも今回の妄想は、二期の妄想
一応二期の37話前的な話。
簡単に言うと、まだマルチョの家で待機中で未だHEX達に居場所がバレていな時の妄想。
いや~でも今回のこの妄想アップ、つか完成するまで本当に、ほんっとうに時間くった。
なにせ、6月くらいからか?書き始めてやっとこさ書き終えたからね。
どうやって書こうか、こうやって終わらせようかって散々悩んで放置していたくらいだからね(遠い目)
まぁ~過去は捨て置いて
とりあえず、久しぶりの爆丸二期妄想となります!

これより先は同人要素がございます。
爆丸 シュンダン♀妄想となっておりますので
女体化・爆丸・シュンダン等々・・・が嫌いな方・苦手な方・知らない方
読まずに後退ください。
そして注意事項
このお話、ダンが精神的に弱いです。
ダン女体化しています。
その他もろもろ私の好き勝手妄想書きあげてます。
その萌を読みにきたんだぁ!という方のみどうぞ
読んでからの苦情は受け付けません。




爆丸

二期

シュンダン♀
設定的には、ダン達がHEX達に見つからないようマルチョ宅で待機している時の話

注意事項
もう一度 書いときます。
このお話、ダンが精神的に弱いです。
ダン女体化しています。
その他もろもろ私の好き勝手妄想書きあげてます。
本当にOKという方のみどうぞ


一応、ネタ的に過去の話とシリーズ的にはなっています。
まぁ~これだけでも全然読めます。
気になるって方は、以下のをご覧ください。
なお☆は色んな意味での文字内容が書かれているので、パスが必要です。
なんでかって?色んな意味で腐女子の妄想小説だからです。(笑)
ちなみに、スペクトラ要素が混じっていますので、注意が必要です!!

・壊れゆく心1 ☆2 3 ☆4 スペ要素有

・壊したい赤い跡 スペ要素有

・貴方といれば・・・


た、多分以上がシリーズ的な気がします!
実を言うと書いてる本人も大量すぎて、段々分らなくなってきているとうおまぬけな方向できています。(焦)
あ、あとは目次の上から下までズラァァ~と呼んでってください!!(投げやり)
























いつものようにマルチョ宅でHEX達の動きに注意し警戒を怠らないダン達
しかし、こう毎日毎日だとさすがに飽きてしまい、そう敵も派手な動きを見せる訳でもなくダン達は暇で仕方なかった。
そんなある日常の話


ガチャ

「皆様!」

何やら慌ただしく?いや、嬉しそうに入ってきたのはマルチョだ。
全員首を傾げながらマルチョに目を向ければ、後ろからメイドさん達がガラガラと何かを引きながら入ってきた。

「マルチョ、なんかあったのか?」

皆を代表して声をかけたのはダン。するとマルチョは満面の笑みをしながら嬉しそうに口を開く。

「はい、実は開発中のアイスができあがりましてぜひ皆様に感想を聞きたく食べていただきたいのです」

『アイス!?』

アイスという言葉に全員目の色輝かせながら、マルチョの方へと足を運ぶ。
目に飛びこんできたのは様々なアイス。
ミラ達ヴェスターにとっては見たことのないアイスがあり、見ているだけでも心が踊っていた。

「ぇ、本当に食べていいの?」

「はい!寧ろ感想をお聞かせください」

すると全員気になるアイスを取る中一人いない人物が。

「シュンさんがいませんね」

「いつもの如く座禅だろ?」

そう毎度ながらシュンがいないのだ。
するとアイスを口に運びながらミラがダンの方へと目線を向けた。

「ダン、シュン呼んできてよ」

「はっ?何で俺が」

既に両手にアイスを持っていたダンは、キョトンと目を丸くした後もう一つアイスを取ろうとしていた。

「だってシュンはダンの彼氏なんだから、彼女であるダンが呼びに行くのは当たり前でしょvv」

「Σんなっ!?」

『彼氏・彼女』という言葉に以上なまでに反応してしまったダンは顔を赤くさせ、一・二歩後退する動揺っぷり。

「ほら、早く『彼氏』のシュン呼んできなさい。『彼氏』を」

「何度も連呼すんなっ///!!」

ウガァァ///!!と顔を赤くさせながら豪快に部屋を後にしていった。
そんなダンの背中を見送ったミラ達は呆れと唖然といった感情からか肩をすくめていた。

「なんというか、シュンとダンって……」

「ミラ、言うだけ疲れっから止めとけ」

「それもそうね。さて……ライバルが一人減ったし!またアイスを選ぶわよ!」

満面の笑みでアイスを選び始めたミラ。
ダンを行かせたのって、ライバル減らすためなの?と突っ込みをいれる人物はココにはいない。
何故なら全員目の色輝かせながらアイスを選んでいたから(笑)



さて、顔を赤くさせながらズカズカ歩くダンの足先は勿論シュンの部屋。

「くそっ、ミラの奴///からかいやがって」

「とかいいつつ、ちゃんと呼びに行くんだな」

「うっせぇ!行かなきゃ永遠と連呼されんだろうが///!!つかドラゴ!お前までからかうのかよ!?」

「まさか(笑)」

声が笑っているドラゴに説得力ねぇ!と声をあげるダンであったが、未だに顔が赤いため一旦足を止め火照った熱を下げようとこするが、全くの意味がない。
せめてシュンの部屋に着く前に落ち着こうと息を吸うダンであった。



***



コンコン


コンコン


シーン


「あれ?」


コンコン


「いないのか?」

「ん~?」

シュンの部屋へ到着したダンは恐る恐る(ぃゃ、別に恐れる事はないのだが未だ少し挙動不審なのだろう)扉をノックするが中から返答がない。
部屋にいないのか?と首を傾げるが何時も大体は部屋で座禅をしているシュンの為いないのが珍しい。
ダンはドラゴと顔を合わせながら首を傾げると、徐に部屋の取っ手を押すダン。
すると、扉が開いた。
鍵がかかっていないという事は中にいりのでは?とダンは恐る恐る中へ入っていく。

「ぉ~ぃ、シュン?」

しかし中にシュンの姿は見あたらなくシーンと静まりかえっていた。

「なんだ?シュンの奴、鍵かけねぇで出て行ったのか?」

不用心だな~と部屋を一回り見ると、テーブルの上にイングラムが視界に入った。
ダンは声をかけようと近づいたと同時に口を閉じる。
視界に入ったのがイングラムだけでなく、見知ったコートも視界に入ったからだ。

それは――シュンのコート

恐る恐る近づけばソファに横たわるようにシュンがいた。
しかも珍しく眠っているのだ。

「どうやら寝ていたみたいだな」

「あぁ」

ジィ~と穴があくのでは?というくらいダンは眠っているシュンの顔を見ていると小さくカタッと音が鳴り、その音の方を見ればイングラムの羽が動く音だったらしく、ダンはあまり大きな声を出さないように声をかけようとするより先にイングラムから話しかけてきた。

「ぉゃ、ドラゴ殿にダン殿ではありませんか」

どうやらイングラムも眠っていたらしく寝起きのような声を出してきた。

「いかがなされたのですか?」

「ん、マルチョが試作品のアイスを沢山用意したらしくてな。皆に食べた感想をしてもらいたいらしい。それで部屋にいるシュンとイングラムを呼びにきたんだ」

「そうでしたか……ん?どうかなされたのですかダン殿」

目を丸くしながらシュンの寝顔を見ているダンに不思議に思ったのかイングラムが声をかける。
するとダンは視線は変えずイングラムに話しかけた。

「なぁ~シュンって、たまにこんな風に寝てるのか?」

「ぇ?ぃゃ、マルチョ殿の家に泊まるようになってからでござるな」

「シュンが昼寝とかあまりしなさそうに見えたが、やはり年齢層だな」

するとドラゴは先に行ってるぞとイングラムを連れて部屋を後にしてしまった。
必然的に部屋にはシュンとダンだけが残り、あっという間の事だったせいかダンはドラゴを呼び止める事なくシュンと二人きりになってしまった

「……」

再びシュンの寝顔を見始めたダンは何を思ったか小さく頬をつつき始めた。
余程熟睡しているのか起きる気配のないシュンに今度は優しく髪に指を絡めていく。
ダン自身何をしたいのかよくわからないと自身の心に言葉を並べながら、その表情はいつも皆が見る表情ではなく――――






「ん……っ」

「ぁっ」

小さな声と供に起き出したシュンにダンは絡めていた指を引き戻しバッと後ろに手を持って行く。

「………ダン?」

「ぉ、おう。よく寝てたなシュン」

「いつ?」

「ぁ、さっき来た」

返事ないから勝手に入っちまったと笑うその表情を数秒見た後「そうか」といい身体を起こすシュン。
何か用だったんだろ?と問いかければダンは呼びに来た内容を伝えるとシュンは立ち上がり「行くか」と当たり前のようにダンへ手を差し伸べる。

「……」

だが、中々その手を取ろうとしないダンにどうかしたのか?と無言で首を傾げるとダンは慌てて行こうぜとパタパタ走り出していく

「シュン、早く行こうぜ。でないとミラ達にアイス全部食われちまう」

「アイスだし、そんな沢山は食べれないから全部は無くならないと思うがな」

ダンらしい発言に苦笑いをこぼしながら足を進めるシュン。
しかしその瞳は前を歩くダンの心をジッと見続けていた。



あの後種類豊富なアイスの数々に全員試食しながら感想をのべ「貴重なデータありがとうございます!」とマルチョは満面の笑みを浮かべデータをスタッフへと渡していた。
そんな今日の1日はあっと言う間に過ぎ、夜も更けてきた頃全員自身の部屋へと戻っていた。
勿論ダンも

「よっと……」

パタパタとベッドに枕などを置いているダンの姿にドラゴは不思議そうに見ていたが、やはり気になって仕方ないのかダンに話しかける。

「ダン」

「ん?なんだよ」

「今日はココで寝るのか?」

「へ?」

そうドラゴが気になっていたこと。
それは先ほどからダンは寝る準備をしていたのだ。
ココで。
何時も決まってシュンの部屋に行くのに、何故か今日に限って行く事をしないダンに疑問が浮かんで仕方なかったドラゴは問いかけた。
以前の様に行きづらいといった事は今日はなかった筈。
するとダンはキョトンとした表情をしながら、さも当たり前のように「寝るぜ」といってきた。

「シュンの部屋に行かないのか?」

「あぁ、今日はココで寝っから」

そういうとダンは、そそくさとシーツを覆い被さり「お休み~」と言って眠ってしまった。
さすがのドラゴも呆気にとられ声をかけるタイミングを逃してしまい気付けばダンから寝息が聞こえてきた。
思わず早ッ!と声を上げてしまったがその声にダンは起きる事はなかった為ホッとしたが、いつもと違うダンに戸惑いながらも部屋の電気を消すドラゴ。
すると、いつものようにイングラムが部屋に入ってきた。
だが、入って早々部屋の灯りがない事に不思議に思ったイングラムに小さく話しかけたドラゴ。
すると、やはりイングラムもまた不思議そうに首を傾げてしまった。

「ダン殿はいかがなさったのか?前回の様に行きづらいといった事、本日はなかった気が……」

「ん……俺も疑問に思ったんだが、理由を聞く前にダンが寝てしまってな。取りあえず今日ダンは自分の部屋で寝る事シュンに言ってこよう。きっと来ないダンを疑問に思うだろうからな」

「なら、拙者も一緒に行くでござるよ。」

そういってドラゴとイングラムは部屋を後にし、ダンだけとなった。

「……」

閉じていた瞳を開き、もぞもぞとベッドの上で身体を丸くさせるダン。
先ほどの寝息は嘘で、まだ眠ってなどいなかった。
一人だけとなった部屋は当たり前だが静かで、その静けさが耳が敏感に感じてしまう。

「ッ、寝よ」

無理矢理でも早く寝てしまおうと瞳をギュッと瞑るダンだが、手は、体は無意識にカタカタと震えている事に気付いているのだろうか……




コンコン

「ん?イングラムに、ドラゴ……どうしたんだ」

部屋を出たイングラムがドラゴと共に戻ってきたことに驚くシュン。
それはそうだろう、ダンが来る筈だと思っていたからだ。

「どうしたんだ、ダンに何かあったのか?」

いち早くダンに何かあったのでは?と察したシュンにドラゴは苦笑いをこぼしながら、先程の説明をし始めた。


「……と、言うわけだ」

「なる程な」

やれやれと肩をすくめ部屋の中へと入っていってしまったシュンに、イングラムとドラゴは慌て後を追う。

「シュン、お節介かもしれないがダンはただやせ我慢をしているだけなんだ」

だから、ダンの傍にいってほしい。とドラゴが言い終わるより先にシュンは簡単な荷物を持ち扉の方へ歩こうとしていた。

「今日は俺がダンの部屋で寝るとしよう。たまには逆もいいかもしれんしな」

そういって部屋を後にしたシュンにイングラムとドラゴは互いに顔を見合わせ、やれやれといった声をこぼしていた。





***




暗い


暗い


瞳を閉じても開いても、瞳に移るのは暗い光景
部屋で一人寝ようとしていたダンだったが、眠ったかと思えば目が覚め寝ようとしても眠気が中々こない。
先程から、この繰り返しにダンは苛立ちを感じていた。
しかし、その苛立ちとは裏腹に身体はカタカタと震えていた。

「ッ……はやッく、寝ないと」

早く、早く寝てしまいたい。深い眠りに……
ダンはその言葉を並べては、寝ようと必死になっていた。
マルチョの家にきてからというもの、毎日シュンと寝ていた。
安心というなの、眠りを。
そのシュンがいないだけで、こんなにも眠れない事にダンは心が不安定になっていくのに気付いているだろうか。

「ッ……水、飲も」

口の乾きを感じたのか、眠れないのはそのせいだとダンはベッドから起き上がり水を飲もうと足を踏みだそうとした時、瞳にナニかがうつった。

それは

あの時見た

「Σッ!?」







夜遅い、とまではいかないがシュンは静かにダンの部屋へと向かっていた。
その表情は少し苦笑いを表していた。

「全く……強がりは変わらず、だな」

そんな独り言をこぼしていたら、あっと言う間にダンの部屋前に到着した。
シュンは小さくノックし部屋の中へと入っていく。

「ダン、入るぞ」

しかし、ダンからの返答がない。寝ているのか?と静かに奥へ足を進めようとした時、勢いよく物がシュンめがけ飛んできた。いや、投げつけられたのだ。
一瞬驚くシュンであったが、すぐに避け飛んできた方向もとい投げてきた人物の方を見る。
勿論部屋にいるのはダンだ。
投げてきたのも勿論ダンなのだが、シュンが目にしたのは脅えるダンであった。

「……」

「ッ、ぁっ……く、るな」

シーツを上から被り部屋の隅で身体を小さくさせカタカタと震えていた。

「ダン」

「Σッ!?」

シュンが小さく名を呼べば、異常なまでに反応し怯えたダンは「くるな」と繰り返すように言葉を並べた。
さすがに、そんなダンを見て驚いたシュンは近づこうと一方踏みだそうとするのだが、ダンからの拒絶に思わず動きを止め瞳を丸くさせてしまった。

「……ダン」

「くる、なッ……触るな」

暗い部屋の中でうつったダンの瞳は、暗くなにも写したくない、拒絶の瞳をしていた。

「ダン、なにをそんなに脅える」

「ッ」

シュンはなるべく安心させるように話しかける。
ダンに、今『ダレ』が話しかけているのかわからせる為に。

「ダン、俺が誰か分かるか?よく見ろ」

シュンの言葉にダンは怯えながら、ゆっくりと顔をあげシーツから出ようとした時瞳に移った色にダンは悲痛に近い悲鳴をあげた。
その悲鳴と共にダンは逃げだそうと足を踏み出したがシーツに足をとられ床に倒れてしまった。
シュンは悲痛をあげた事に驚き倒れてしまったダンを支える事が出来なかった。
すぐ駆け寄り起こそうと手を伸ばしたが、やはり拒絶なのか手を振り払われた。
そして、聞こえたダンの口から小さな言葉





『触るな』


『見るな』


『イヤだ』


『俺に近寄るな』


『スペクトラ』





「ッ」

カタカタと震えるダンの姿に言葉がでなくなったシュン。
そして、その後に言ったダンの一言に胸を握りしめられるような痛みがシュンに走った。


それは――





『助けッ……シュン』





シュンは怯えるダンを自身に抱き寄せ、強く抱きしめた。
勿論ダンは、より一層怯え、震え、離せと力なき腕で暴れ出す。
だがシュンは決して離さず、ダンに囁き続けた。


安心というなの言葉を


どのくらいたったかは分からない。
ダンからの拒絶が無くなり、震えも消え、変わりにすすり泣く声がシュンの耳にはいる。
シュンはダンの背中を撫で、髪を撫で落ち着くまでそうしてやった。
するとシュンの背中にダンの腕が回り抱きしめられた。
この行動にシュンは少し安心したのか優しく抱きしめかえす。




どのくらいたったろうか?落ち着きを取り戻したダンは、些か申し訳なさそうにシュンの名を呼ぶと小さく謝ってきた。

「ダン?」

「ぁ、ぃゃ……その、ほら!俺寝ぼけてたみてぇでさ!なんか物とか投げたみてぇだし、その」

徐々に声が小さくなると、再びダンは「ごめん」と呟く。
その様子にシュンは優しく髪を撫でると気にしていないと優しく声をかける。

「……そういやシュン、何でココにいんだ?」

今更ながらダンは何故自分の部屋にいるのか疑問を問いかける。

「………」

「ぉ~ぃ?」

返答がないシュンに顔を見ようと一旦離れようとするが、背中に回るシュンの腕が強く離れることが出来ない。
さて、どうしたものか?と少々困惑していると浮遊間を感じると同時にシュンに抱き上げられていると分かったダンは反論の声を出す間もなくベッドに寝かされてしまった。
瞳を丸くしていたら、シュンも同じようにベッドへ入り眠る体勢になった行動にダンは驚き起きあがろうとするが既にシュンの腕によって抱きしめられたいた為起きあがることが出来ず小さく暴れ出す。

「ちょ、シュン!何寝ようとしてんだよ!」

「寝るからに決まっているだろう」

「いや、だから!何で『ココ』で寝るんだよ!?自分の部屋で寝ろよ!」

するとシュンは回答する訳でもなく、ただダンの顔をジッと見つめてきた。
さすがのダンもその行動に言葉が出なくなったのか黙り込んでしまう。
するとシュンは、軽くダンの目元にキスを落としてきた。その場は泣きすぎて少し赤くなっている場所。
ダンは思わず瞳を強く閉じシュンからのキスを受け入れ離れた事により、ゆっくりと瞳を開ければシュンの顔がすぐ近くまでいる事に驚くも、その瞳に吸い込まれる様に見つめた。
部屋は暗いがシュンのその瞳はしっかりとダンを捕らえている。
しかしいつまでも見つめている事に耐えられるダンではない。
声をかけようとするやいなや再びシュンに抱きしめられると「寝ろ」とだけ言ってきた。

「……ぃゃぃゃ、だからよシュン。自分の部屋で「いいから寝ろ」……俺の意見無視かよ」

ハァ~と溜息をつき諦めたのか瞳をゆっくり閉じていくダンは、自分の体が全く震えていないことに気付いた。
先程まで、一人で寝ようとしても体は震え眠気が全くこなかったのに、今シュンがいる事だけでその震えもなく寧ろ眠気がきていた。
シュンがいるだけで、安心しているという事だ。

「……」

キュッとシュンの衣服を握ってきたダンは、小さく『ごめん』謝る。
三回目のその言葉にシュンは何か声をかけるという訳でもなく、ただ優しくダンを抱きしめる。

「シュン」

「ん?」

「一緒に寝て、いいか?」

小さく、か細く言ってきたダンの声はとても小さく聞き取れないほどの小ささ。
だが、そんな声にシュンは聞き逃すわけはなく「当たり前だ」と優しくダンの額にキスを一つ落としてやった。

「んッ」

触れたキスに小さく身体を跳ねらしたが、すぐに落ち着くとシュンの顔を覗くように、ゆっくりとその瞳を見つめてきたダン。

「……」

「どうした?」

「その、さ………ありがとう、な」

そう一言言うと、ダンは顔を見られまいと顔を隠すように抱きつき「おやすみ!」といいはなつ。
一瞬ワンテンポ遅れてしまったが、クスッと口元を上げシュンもまた「おやすみ」といい優しくダンの頭を撫でながら眠りにつく。
勿論ダンが眠りにつくまでその動きを止めることをシュンはしかった。

優しいその手にダンは、先程まできていた眠気がさらに襲いすぐに眠りへと入っていった。
その表情は安心しきった柔らかい笑み。
その姿を見ながらシュンもまた眠りにはいった。
温かいダンのぬくもりを感じながら。




~翌朝~


小さな朝の光に目が覚めたシュン。
腕の中に感じる温かいぬくもりへ目を向ければ、そこにはダンが安心しきった表情をしながら眠っていた。
たが、その目元は少し赤くなっているせいか少し痛々しくもあった。
シュンはダンを起こさないようにベッドからでると、タオルを濡らし そっと目元へ置いてやった。

「……起きたら追求しとくか」

そう呟くとシュンはダンが起きるまで優しく髪を撫で続けた。


約三十分たったくらいだろうか、ようやくダンが目を覚ました。

「ッ~……あれ?」

「あれ、じゃない」

少し呆れながら溜息をつくシュンはダンの目元に置いといたタオルへ手を置きはじめた。
しかもかなり強めに

「Σいでで!シュン、シュン!痛ぇ!」

「まぁ痛くしてるからな」

さも当たり前かの様に言ってくるシュンに対し、ダンはといえば目元に思いっきり指の圧力をかけられ痛いなんてものじゃない。
離せぇ!とジタバタ暴れていたら、指の力が抜けていく。ただしシュンの手は未だに置いたまま。
手を離すようダンが言うより先にシュンが言葉を話ってきた。

「ダン、なんで昨夜は一人で寝ようとししたんだ」

「……」

シュンの問いに、ただ黙ったまま答えようとしないダン。
少し荒療治だが、と心中で思いながら再び指の力を強めていくシュン。
勿論再発というなの強烈な痛みにダンは抗議するも、全く離す気はないシュンは答えろとばかりに溜息をつく。

「ッ、だ……ってよ」

小さく、ボソッと言葉を呟いたダンの言葉に指の力をなくしその言葉に耳をむけるとなんとも拍子抜けというか、ダンらしいことに思わず瞳を丸くしてしまうシュン。

「……ハァ~」

「な、なんで溜息なんだよ」

耳に聞こえたシュンの溜息に不可解だとばかりにダンは不満げな声を出すと、すぐシュンからの言葉が返ってきた。

「ぃゃ、なんというか……」

「Σなんだよ!?第一俺は俺なりに考えてだなッ!」

「考えた故一人で寝ようとして寝れなかった奴がいうか?」

「うっせぇ!つか、もう手どけろよ!」

すると、ようやくタオルから手を退かしたシュンにやっと目が開けられるとタオルを退かし最初に現れた眩しい光に目を眩ませながらゆっくりと開けていけば、シュンがダンを見つめていた。
その表情にダンは文句の一つでもいいたかった言葉を忘れシュンの瞳から目が離せなかった。

「シュン?」

「一人で我慢はするな」

そういうとダンを起こし、自身の方へと抱き寄せギュッと優しく背中へと腕を回しダンの髪を優しく撫で始めた。

「一人で泣こうとするな」

「シュ、んッ……んぅ」

シュンはダンの唇を閉ざすようにキスを交わすと、舌を絡ませダンの全てを吸い尽くすかのように深いキスを、角度を変え絡みつくようにキスをしていく。
どちらの液かも分からないは顎をヤらしく伝い首もとへと伝っていく。
そして口の端から漏れるダンの甘い声。時折シュンの名を呼んでいるのだろうがその全てを言い終わる前にまた深いキスとシュンの濃厚な舌が何度も絡ませてくる。
ダンは自身の力など等に抜け与えられるキスに全てを委ねる形となっていた。

「んッ……んぅぅ、はっ……んぁ、ふッんぅ」

このままでは酸欠状態になるとクラクラする中ようやく唇を離したシュン。
その時長く、濃厚なキスをしたせいか互いの唇から妖しい糸が引きプツッと切れるとダンは息苦しい中ゆっくりとシュンの方を見ようと焦点を合わそうとすれば首筋に生暖かいナニかが来て思わず甘い声を出したくないのに出してしまった。
深いキスのせいか、ダンは今敏感になっているのだろう。
そして首筋にきたナニか、それはシュンの唇。
キスマースを残すとかそんな可愛いものではない、まるで噛みつくかの様にシュンはダンの首筋に唇を、舌を歯を噛みつかせていた。

「んぁ!ゃっ、ちょ!……シュンッ!」

その噛みつきは痛さを感じるあまりダンは離れるよう彼の肩に手を置くも力が全く入らない状態の今、それは無に等しく結果シュン自ら離れるのを待つしかなかった。

「……ダン」

「ぇ、な……に?」

小さく囁いてきたシュンの言葉に耳を傾けようとするとダンの耳元へ何かを囁いてきたシュン。
その囁きの言葉が終わるとゆっくりダンから離れ顔を洗うよう言ってきた。
その間自身のコートを部屋に取りに言ってくるというとシュンは部屋を後にしてしまった。

「……」

ポツンと一人部屋に残ったダンは、顔を真っ赤にしパタリと再びベッドへ身を倒すと顔を腕で隠すように置き、一言声をだす。

しかも、大きな声で

「シュンのアホんだらぁあ!!」













ガチャ

「シュン」

「シュン殿」

部屋に入って声をかけてきたのは当たり前だがドラゴとイングラム
シュンの方へと近づきダンの様子は大丈夫だったかと訪ねてきた。

「あぁ、平気だ」

安心させるよう、優しく声をかけるその言葉にドラゴもイングラムも安心したようにホッと胸を撫で下ろす。

「結局ダンは一人で寝ようとした経緯は分かったのか?」

ドラゴの問いにシュンは頷くと一体なんだったんだ?と訪ねればシュンは少し表情を和らげながらこう言葉を並べた。

「熟睡できないだろ、だとさ」

「「はっ?」」

思わずドラゴもイングラムも拍子抜けた声を出し空中にいながら体を斜めに傾けてしまった。

「ダンが言うには、俺が昼間寝ているのに気づいて夜一緒に寝てるから熟睡出来ていないんだと思ったらしくてな。だから、昨日一人で寝ようとしたらしい。俺が一人寝れるように」

そうダンは昨日たまたまシュンの部屋に来て寝ている姿を目撃し、その様子に夜中一緒に寝ているせいで熟睡できていないのでは?と思い気を使い一人で寝ることにしたらしい。
なんとも、ダンらしい行動に今思い出しただけでもシュンの表情は軟らかくなっていく。

「そんな事する必要全くないんだかな」

クスッと笑いながら自身のコートに手をかけ再びダンの元へと足を進めるシュンにドラゴとイングラムも部屋をでると先に行っていると皆が待つ食事処へいってしまった。

「さて、二度寝をしていなければいいがな」

どこか楽しそうにシュンはダンがいる部屋へと、ゆっくり足を進める


愛おしいダンの元へ


もうじき始まる戦いの前に、少しでもダンの心が安らぐように

笑顔でいてほしいから

泣きたいときは泣いてほしいから

一人で抱え込まず

傍にいてやりたいと

シュンは強く心から想う


その表情は先程の様なのではなく、決意の表情



終わり

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